LIVESTOCK STYLE

風琴工房詩森ろばのブログです。


テーマ:

賞には縁のあるようなないような人生ですが、

大きな賞をいただきました。

紀伊國屋演劇賞という由緒ある賞です。

団体賞と個人賞があって、個人賞をいただいたようです。

残花とinsiderの成果により、とのことです。

insiderそしてタカハ劇団の演技により佐藤誓さんも同賞を

受賞されています。

 

今年はいいプロダクションに恵まれました。

残花は、これを俄かのプロデュース公演と言ってほしくはない、

という素敵な座組で、

手探りのなか作り出したお芝居でした。

至さんのあの椅子の美術をともに彼らが開拓してくれなければ

賞なんてなかったと思います。

 

insiderは気心の知れた仲間で、

じっくり安心して取り組みました。

ホームのありがたさを感じた公演でした。

 

賞の対象ではありませんが、流山児事務所では、

ほんとにほんとにいい環境で仕事をさせてもらい、

演劇に対する思いが更新されるような気がしました。

 

この3つの公演があっての受賞だったと思っています。

公演を託してくださったふたつのカンパニーには感謝しかありません。

そしてわたしを信じてついてきてくれた俳優とスタッフ、

みんなでもらった賞だと思っております。

 

応援してくださった観客の皆さまも、

ほんとうにありがとうございました。

 

至近に公演があります。

この公演をいいものにすることがご恩返しと思い

がんばります。

稽古はラスト2日!!

 

ではほんとうにありがとうございました。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

このブログ名物の俳優紹介、いつぶりなのかと考えてみたら、

hedge以来でした。。。3年?

それを再開するにあたっては、

もちろん今回の俳優さんがステキだから、というのは大きいのですが、

このひとを巡るとある事件紹介をしたかったからです。

 

 

このひとね。

はらぺこペンギン! 三原一太さん。

 

一太さんが声がよく、さらに喉が強いのは有名な話です。

あのペナルティキリングで、

みながギリギリスカスカの喉になっていくなか、

最後まで、よく通る声で、まったく潰す様子もなく乗り切ったのが

一太くんでした。

 

それが。。。わずか稽古2日目。大事件が起ったのです!!

 

わたしはホンはちゃんとあげるタチで、ここまで稽古初日にない、

なんてことはなかったのですが、

今年はものすごく忙しくて、そういう忙しいのに慣れてなくて、

工程管理がうまくいかず、

稽古初日にはなくて、俳優の顔見ながら書いて、

1か月前くらいに完本。という日々が続いていました。

(取材・資料は万全ですよ。念のため。手抜きは一切してないです)

 

そんな一年の最後のこの作品。

しわ寄せ受けまくって、

稽古入りを3日伸ばしてもらい、

書きに書いて、

あとちょっとで完本だね、

というところで稽古入りしました。

 

でもねえ。やっぱりアラアラなの。アラアラ。

このひと出てくる意味あるの?みたいなひともいる。

それがたまたま

マッキーと佐野くんに当たっちゃったもんだから

→根津さんの役もどうかと思うくらいダメだったけど、

 根津さんは別現場でいなかった。

ふたりはわかりやすく顔が曇ってるし。

(これにはちゃんと理由があるけど、

それはふたりの俳優紹介でね!)

 

で。NGのひとが多い日を稽古休みにして、

一気にリライト。

さあ。大手術して一気に完本しよう、というその時。

その事件は起こったのでした。

 

一太くんがやや風邪気味の声だったのは知っていました。

しかし今日は休みだし、

一日休みゃあなんとかなるくらいのもの、と考えていました。

 

しかし、エンジョのさあやちゃんから、
「じつは一太さんの喉がけっこう重症で

完治まで一週間くらいかかり、

それまで一切声が出せない。」

という連絡が来たのでした。

それがたぶん朝くらい。

えー。どうすんだよ。おい。音楽劇だよ。

でもまあ稽古場には来られるということなので、

気を取り直し、さらにリライト。

直し終わって、さあ、あとはラスト、という夕方。

一太さんから

 

「じつは全治一か月。

もしかしたら2週間くらいで声が出る可能性もあるけど、

でもそこで出すと本番は声がまったくでない可能性があります。」

 

という衝撃のlineが来たのでした

(→ぜったい喋れないから電話もできない)

 

え。え。え。それ。話が変わりすぎでしょう。

そんな一太曰く、

明日の朝、医者に行って決断するが、

稽古場に迷惑はかけられないから最悪降板、とまあ、

大人の俳優としてはあたりまえといえばあたりまえな文脈。

とはいえ、なぜ隠したエンジョに。

わたしのこの一昼夜かけたリライトの行方はどうなる。

のちに聞いたところ、

 

「さあやに言うことで

現実になってしまうことが怖かった」

 

とのことでしたが、

いや。そのハムレットみたいな屈託むしろいらないから。

そもそもまったく似合わないから!!

せめて朝の時点で知っていたかったから!!

 

代役?

いや。代役探してもぜったい何日か後にしか合流できない。

チラシ、チラシ・・・。

歌がある。歌タイヘン。ぜったいタイヘン。

もっのすごい高速で、もっのすごく考えて、

10人でできるホンに書き直すことを決意。

一太が出ているつもりで書いているホンを一回保存。

別文書で、

一太出てないバージョンのリライトを始めたのが

17時くらい。

せっかく稽古休みにしたのに。

振り出しに戻りすぎ。

いや。振り出しより前に戻ったぜったい。

 

一太くんの役を別なひとに、

その相手役も別なひとに、

その人が入ってたところに、

べつな登場人物を出して調整。

そんなことしてたらアッちゅうまに朝だから。

 

で、明けて朝。

病院に行った一太さんからの連絡によると、

やはり喉の状態はかなりシリアスとのこと。

で、降板のやりとりをして、

「ほんと残念だねえ。

声出さないエキストラとかで、

もし声でるようになったら小さい役やるとかならねえ。」

と書いたところ、

なんと、めちゃくちゃ一太さんが食いついてきました。

 

わたしとしては

客演さんにそんな役で出貰うわけにはいかない、

という気持ちがあったのですが、

本人がモブでいいから出たい、と言うのであれば、

降板させたい、とかではないわけだし、

じゃあそうしましょう、と話しは一瞬で大逆転。

 

というワケで、座組の人々は、

休みあけ、

まったく別なものになり、しかも絶妙すぎるところで

以下次号に続くとなった脚本

一太降板の危機からの

エキストラでの復活、というあまりに衝撃的な顛末を

聞かされるハメになったのでした。

 

→この号、あまりに壮大なので以下次号に続きます。

 

 

 

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こちらで、

http://mainichi.jp/articles/20161206/dde/012/200/003000c

選んでいただいたみたいです。

OKINAWA1972

あんなに楽しかったのに、もう遥か昔だなあ。

しかし、わたしの身体的エネルギーに対しての要求は、

流山児★事務所を経て、はっきり高くなったと思います。

聞いてないけど、コタとかマッキーとか、

いっしょに参加した俳優もそうなんじゃないかな。

コタは、もともとココロのあるいい演技をする俳優さんだけど、

ペナルティ・キリングで真ん中張って、

流山児さんとこでヤクザのオヤブンやらせてもらって、

なんか一皮むけた気がする。

彼とマッキーが参加してくれているから、

4センチメートルは、流山児事務所でもらったものを

うちの現場にもちょっとは還元できてる気がしますね。

 

いい話だけど、いい話では終わらせたくないです。

 

暴れて、暴れて、無茶したいし、無茶することで、

お客様を笑顔にしたいよね。

そして、ほんとの共生ってなんなのか、考えてほしい。

 

さて。そうそう。歌詞のお話。


今回、きれいなだけの歌詞とか

雰囲気だけの言葉とか、

使わないようにしよう、と決めてました。

 

お気に入りの歌詞のいちぶをお見せします。

 

「わたしはシングルマザー

実家にはでももどれないのよ だってそこには、

べつのくらしがはじまってるの

兄のお嫁さん、ちゃんと歩く孫」

 

障害のあるコを産んで、シングルマザーになったママが

歌う歌詞です。

作曲の後藤さんに、

ディズニーのプリンセスが歌うみたいな歌にしてくださいって

お願いして、

すごくポップでプリンセスな曲がやってきました。

ステキです。

 

このほか、
工場長は、

「工場長の名に賭けて、

ネジさえもカンペキに先入れ先出し。」

と歌います。

グッとくる。いや。そんなのはわたしだけなのか。

これはロックオペラ調。笑。

 

このように、ウェルメイドのかなりいい話ですが、

かなりクレイジーな音楽劇でもあります。

わたしの2016総決算、佳境でございます。

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

わたしの現場では、

芝居にもよるんですが、基本としては、

いろんなことをみんなで作ります。

 

パフォーマンスも、

場転も、

シーンも。

デバイジングっていうワークショップの手法で

作っていくので、俳優さんはほんとにタイヘン。

 

前回その手法が大活躍したのは

penalty killingでした。

作って、作って、作って、

通してみたら3分なんていうのがたくさんありましたね。

残花もタイヘンでした。

来る日も来る日も椅子を動かしていました。

ムーブメントのひとを入れてただ受け渡すだけ、

というのもいいのですが、

シーンの力が違ってくる気がしています。

コミュニケーションも取らざるえないしね。

 

今回は工場が大きなモチーフなのと、

率直に言ってミュージカルなので、

→ミュージカルとは一線を画す音楽劇を目指すつもりが、

王道のミュージカルになりましたね。

いつもより多めです。

 

まず先日はメインとなりますある商品の名を、

マンダラートと言う企業がよく使う発想法の手法で決めました。

これは9マス書いて、そこに発想をどんどん書いていきます。

次はこのうちふたつ使って造語作って、みたいに、

連想ゲーム的に広げていく手法ですね。

最終的にすごくシンプルで作品に合ってて、

みんなが愛情が持てる名前になったと思います。

 

今日は、美術が来ました。本番の道具を、

そのまま入れてもらいました。

まだ色が塗られてない箇所があったり、

床色が違ったり、

本番はもっとステキになるんですが、

わたしが、オモチャ箱みたいな工場で、

ピタゴラスイッチ的なことやりたい、とオーダーし、

そこにカラフルなロシアアヴァンギャルドの舞台美術、

(ロシアアヴァンギャルドの舞台美術はホントに凄いんです。

拙作「機械と音楽」に出てくる建築家たちも舞台美術をやってたり

するので、モダンで前衛的)

という至さんのプランが乗っかって、

超ワクワク、そして途方に暮れる美術がやってまいりました。

 

楽しみにしていたある仕掛けが

危険すぎて笑うしかありませんでした。

物のカタチにはいろいろ意味があるんだね。

その部分がないだけで超危険。

バンジージャンプ的ですらある。

わたしを含めた演出部、早く来てた酒巻くんで交互に試し、

稽古前から笑いすぎてテンションマックス。

 

これはその危険物の一部。

でも使用しますけどね。

 

 

稽古開始しまして、

美術が来るまでとっておいた、

全シーン中、いちばんピタゴラ的になるシーンを創作しました。

→ほんとのほんとにピタゴラスイッチではないです。ムードね。

車ができる工程を作ります。

 



これはプレスと溶接の過程を創作するさ酒巻チーム。

素朴な工夫で超カワイイプレス工程を作ってくれました。

 

手作り感覚満載。あ。もちろん本番用ではないですが

稽古場にあるモノたちで工夫し、工作開始する俳優たち。

 

 

これは塗装のプロセスを作ってる佐野チーム。

舞台美術についてのスキルが高い佐野さまが、

さすがのアイデアでワクワクするシーンを作ってくれました。

 

組み立てを作っている根津チーム。

ハイパー小玉を擁するワケですから、

自動車工場の花形に相応しいクライマックスを演出。

 

 

そして、ピタゴラと言えば大切なのはあの部分。

ということで工夫している演出部の大野嬢。

かなり楽しいことになりますよ。

 

3時間がビヨッと過ぎ去りましたが、

なかなか感動的なシーンができました。

楽しかったな。完成したら見てるひとみんなが笑顔になるんじゃないかな。

かなり、おもしろくなると思うよ。

ちなみにこの方法でこどもワークショップで遊園地を作るのが

わたしは大好き。

最後いっせいにやってもらうとホントに遊園地になるんだよ。

 

そう。そして。

ミュージカルということで歌詞をたくさん書きました。

バンドやってた時期もあるので、

歌詞、書くのたぶん好きなんですが、

もうずっとやってなかった。

次回は、歌詞のことについて書いてみたいと思います。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

今年はほんとにほんとにほんとにタイヘンな一年でした。

劇作家にとって、書きあがらなかったらどうしよう、

という恐怖は格別です。

それが4本。

 

残花、インサイダー、そして、OKINAWA1972

まったく違うテイストの3作品。

ずっと書いてるワケではないんだけれど、

書きあがるまではとにかく机の前から動けない。

資料以外に本を読む時間もない。

でもこの忙しさだったからこそ、

自分の作風がどうのこうのなどと言わず、

作品が必要とするものがなにかだけを考えて構造を決め、

その構造が要求するものをまっすぐに書く。

自分がどうしても書きたいものばかりだったのも助けになりました。

おかげでいろんなことに挑戦できたし、

自分の幅が広がったなあと。

そんな気はしています。

 

でもひとつわかったことは、
わたしは演出してるときに次の作品書くとか

まったくできない、ということ。

演出してるときは、脳が24時間、その作品のために稼働

してますからね。

昼稽古しかないあいだに書こうとか、

帰ってから書こうとか無理だったね。

資料くらいはもちろん読めるけど、

取材ももちろん行けるけど、

それが限界だったなあ。。。

来年もおかげさまでたくさん仕事があるけど、

そこは自分を過信せずやらないとだね。

 

というワケで、今年最後の作品「4センチメートル」の完成、

そしてそこからのさらなるリライトが完了しました。

つまり、劇作家としては今年の仕事を

無事完遂したということです。

ほんとにほんとにホッとしました。

 

やればできるんだ、という思いでいっぱいです。

そして思いのこもったいい作品が書けたのではないかと思います。

 

今年おこった、相模原やまゆり園での殺傷事件は

その理由と相まってほんとうにショックでした。

犯罪というのは時代の意識のうえを漂う木の葉みたいなもの、

とわたしは思っていて、

考察する、きちんと考える、センセーショナルさに心を囚われない

と考え、じっさいなるべくそうしているのですが、

あの事件に関していうと、

気が付けばずっとそのことばかり考えてしまうくらいショックでした。

 

障害のあるひと、そのなかでも知的な障害のあるひとたちは、

どこか隠された存在です。

その社会の状況自体に忸怩たる思いがあるのに、

彼らが安心して暮らすことのできる大切な場所で

そんなことが起こるなんて。

彼らと共に生きる場所も作ってこなかったというのに。

隔離して、ないことにして生きているのに。

彼らの存在をわたしたちが思い出したその理由が、

そんな残忍な無差別殺人事件だなんて。

 

そのタイミングでこの作品を書けたことはなによりわたしにとって、

回復できるできごとでした。

当事者の方たちは回復とはほど遠い毎日を送っているのだと思うと、

そんな回復などと気軽に口にできないよね、と思いつつ、

それでも自分の作品が自分を多少なり助けてくれることはあるな、

と思います。

 

障害のあるひとが楽しく生きられない社会で、

健常なひとは楽しく生きられるなんて、

ただの幻想のように思います。

自分のこころを損ねながら、

なんとかかんとかやり過ごして生きているだけなのではないかしら。

 

いい作品にしたいです。

すごくステキなメンバーと、

とてもとてもタイヘンな作品作りに楽しく取り組んでいます。

 

うちでは、読み合わせのあとにいろいろ言ってもらうんですが、

マッキーこと酒巻くんが、

いろいろ細かく矛盾点などを指摘してくれたあとに

ものすごく小さな声で、「いい作品です。」

と言ってくれました。

李千鶴は「クリスマスに相応しいですね。」と言ってました。

 

音楽劇なので歌うし、踊ります。

歌舞伎ますし、なかなかヒャッハーなカンジの作品でもあります。

でもいちばんやりたいことは、

ひとが生きる、その愛おしさを舞台のうえに乗せることです。

ちゃんと苦みもあって、

でもこころ温まる作品にしたいです。

なると思います。

 

どうぞどうぞ観にいらしてください。

劇場でお待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。