数学
先週、出張講義でお隣福島県の須賀川というところに行った時の話。
仕事を終えて、帰路についた時、ふと本屋さんの看板が目に入りました
ちょっと立ち寄って、面陳のコーナーをフラフラしていると、気になるタイトルを発見
考えてみると最近の読書は新書ばかり
バカざんまい (新潮新書) 821円 Amazon |
なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか (講談社+α新書) 907円 Amazon |
大人を磨くホテル術 (日経プレミアシリーズ) 918円 Amazon |
頭が疲れて、しっかりした本を避けているようです
今回もなんとなくキャッチーで軽く読める一冊に目が止まったところをみると、まだまだ疲れは抜け切れていないようです
とんでもなく役に立つ数学 (角川ソフィア文庫) 821円 Amazon |
地元書店(といっても全国チェーン展開する本屋さん)の面陳で残っていたせいか、帯には「夏の出会いは未来を変える」
が、その平易なカバーとは打って変わって、内容はちょっと本格派
「高校1年生のときに高校の勉強はほぼ終わっていた」
という著者が数学者の頭の中を、我々目線に降りてきて説明してくれる一冊
例えば第3章では、「非線形」から「集団」と数学の話に展開。
これは著者の専門である「渋滞学」の基礎となる部分で、我々には馴染みの薄い分野ですが、わかりやすく解説してくれています。
「本を読んで難しいと感じたら、その場合はたいてい、著者が深くわかっていないことが多い」
とするスタンスを自ら具現化しているかと。
また、
「実社会の問題と抽象的な数学の概念をつなぐ」
「厳密さといい加減さの両方がわかる、人間臭い数学ができる人こそが、今の社会に本当に求められている人物だと思」う
という、氏のブレない超領域的スタンスは、とてもエネルギッシュです
学生が困惑するような何を言っているのかわからない授業をしたり、どんどん専門分化していくどこかの専門職教育とは違うかと