引き続き、最高位戦奨励会のお話。
奨励会に来ていた人の大半は、
「腕自慢」「自信家」が多かったですね。
自信満々なオーラを感じてしまうのですよ。
そんな中、異質な空気を感じた人がいました。
スドウという、慶応大学の現役大学生でした。
彼は、いかにも優等生みたいな雰囲気で、
フリー麻雀店ではまず見かけない人種でした。
実際、フリー麻雀店ではほとんど打っていなくて、
麻雀教室のアシスタントをやっていたり、
当時はまだまだ数少なかった、競技麻雀の競技会に参加したり、
それで麻雀を勉強したり、腕を磨いたりしていたそうな。
まさに「純粋培養」。
本当に、真面目そのものでしたね~。
ちなみに私も彼も、最高位戦Cリーグ予選は通過ならず。
とはいうものの、彼に出会えた事は、貴重な思い出でした。
しかし実は、思い出では終わりませんでした。
その2年後。
私と彼が同じ団体で、競技選手デビューを果たすのですから、
人生は分からないものです。
その後、彼は「麻将の申し子」という異名をもらい、
プロへの階段を昇っていきました。
一方の私は、連戦連敗で負け犬キャラになってしまい、
現在に至るわけです。
ずいぶん離されてしまったものですね。
しかし、競技人生は1つではありません。
彼が「王道」だとすれば、
私の歩んだ道は「けもの道」。
遠回りしてしまいましたが、そのうちうっかり追いつきたいものです。
今回の話は、ひとまずここまで。
今回は、須藤浩さんとの出会いのお話でした。
須藤さんは、デビューの年、スタートの団体も同じという、
唯一の「純粋な同期」なのです。
麻将連合の1期生というだけなら、他にもたくさんいますが、
既に他団体でプロだった人ばかりでしたからね。
他団体の主な同期は、
最高位戦では、村上淳さん、近藤誠一さん、渡辺洋香さん。
同時期に日本麻雀愛好クラブ(現・日本プロ麻雀棋士会)が発足し、
その時にデビューしたのが、鈴木たろうさん、二見大輔さん。
今は、2人とも日本プロ麻雀協会で活躍中です。
みんな、もう20年目なんですね。
出世してないの、私だけだなぁ(笑)。
ではまた~。