明日は「TwinCup」という、内輪の競技麻雀大会の予選大会に参加してきます。
上位40~50%が、翌日の本戦大会に進出です。
それにしても、参加者150人というのは、内輪というには大きすぎやしないかい(笑)?
とは言いつつ、私も第1回から招待されており、日程が合う時は積極的に参加させてもらっています。
今回が第8回ですから、いやはや月日が経つのは早いですね~。
回を重ねるごとに、参加メンツが年々豪華になってきています。
2年前からは、決勝戦はニコ生で放送されていますし。
今年も楽しみです。
ところで。
今回の記事は、2009年に行われた、第3回TwinCupの観戦記。
観戦記者は私。
本当は昨晩アップする予定だったのですが、寝落ちしました(笑)。
ある麻雀サイトに掲載されたのですが、いつの間にか、そのサイトが閉鎖されたのです。
このままお蔵入りというのも寂しいので、自分のブログに載せてみました。
諸事情により、一部修正や加筆してあります。
ちなみに所属団体は、当時のもの。
現在最高位戦に所属している萱場貞二さんが、まだ101にいた頃なんですね~。
改めて観戦記を読むと、当時の自分の麻雀観も垣間見えます。
当時はどんな事を考えながら書いたのでしょうね~。
第3回TwinCup観戦記
TwinCup(以下、ツインカップと表記)とは何か。その始まりは2年前にさかのぼる。
当初は、最高位戦とプロ協会所属の若手選手数名によって企画された、「両団体所属の若手選手の研鑽、交流」を目的とした「競技麻雀の大会」に過ぎなかった。
そして第1回は、予想を遥かに上回る大成功を収め、第2回、そして今年の第3回と、回を重ねるごとに参加者も増えていったのである。
僅か3年目という歴史の浅い大会ながら、「夏の競技麻雀イベント」として定着した。運営スタッフの努力の賜物と言っても過言ではないだろう。
余談であるが、今回の観戦記を担当することになった私は、最高位戦やプロ協会に所属していない、いわゆる「外様」である。
それにもかかわらず、若手選手対象の研究会を主宰している実績を買われたのか、3年連続で参加させていただいている。成績は毎年いまいちなのが心残りであるが…。
まぁ、私のことはひとまずおいといて、今回の戦いを綴るとしよう。
準決勝1卓
起家から(カッコ内は、所属団体、4回戦終了時のトータル順位とポイント)
萱場貞二(101・5位・80.1)
山本篤史(棋士会・1位・130.2)
中嶋和正(最高位戦・4位・81.2)
田中巌(最高位戦・8位・67.2)
今回は最高位戦ルールが採用されている。
順位点(トップから、30P・10P・▲10P・▲30P)を考えると、山本は大きく沈んだ3着以下でなければ決勝に進出できる、余裕のある立場である。
一方他の3人はトップ、もしくは山本がトップだった場合の2着が、決勝進出の条件となる。
ただし決勝戦もトータルポイント持ち越しということを考えると、何とかして山本を沈めておきたいところだ。
しかし、下位3人の願いも空しく、山本が効果的なアガリを重ねる。
南4局0本場 ドラ
田中31200 萱場22600 山本39200 中嶋27000
決勝進出も重要だが、出来ることなら山本を捲ってトップに立ちたいと思っていることだろう。
まずは、まずまずの配牌を手にしたが、7巡目にイーシャンテン。
ツモる手に力が入る田中。しかし、2回、3回と空を斬る。
続いて北家の中嶋が、9巡目にタンピン高め三色のイーシャンテンとなる。
田中を逆転すれば決勝には進出するが、ハネ満ツモならば逆転トップ。
見ている側まで興奮しそうだが、中嶋は普段どおり淡々とツモ山へと手を伸ばす。
11巡目、田中が気合いの入った声で「リーチ!」。
中嶋とのぶつかり合いになるかと思われたが、13巡目に南家の萱場の手がこうなった。
ここにツモ。
萱場が山本を逆転するには、倍満ツモ。そして田中の出したリーチ棒で満貫直撃でもよくなった。その可能性が残されている手が、今目の前にある。萱場、腹をくくって打。
ロン ドラ 裏ドラ
田中の興奮した発声と同時に倒される手牌。
101最後の砦、萱場はここで事実上の終戦。
次局は、全員ノーテンで流局。
中嶋、萱場とも条件通りのテンパイが入らないまま、終了となった。
準決勝1卓結果(カッコ内はトータル)
田中43.2(110.4) 山本19.2(149.4) 中嶋▲13.0(68.2) 萱場▲49.4(30.7)
準決勝2卓の模様は、次の記事で。