最近流行している(?)作法がまだあります。
これまた王牌にまつわるものです。
自分の前の王牌が8トン以上ある時。
そのままにしておけば問題ないはずなのですが、王牌を7トンにするために、余った牌山を下家の牌山にくっつける人が増えています。
いわゆる「王牌のおすそわけ」っていうものです(写真1参照)。
では、逆に自分の前の王牌が6トン以下の時はどうするか。
その時は下家の牌山から拝借してくるのです。
名づけて「王牌の横取り」ですね(写真2参照)。
前回の「王牌大移動」は、「自分の山は自分で管理」という言い訳がありました。
一応、「ツモりやすくする」という機能的な利点もありましたからね。
しかし今回の2つは、正直なところ、どちらの作法もいいものとは思えません。
利点は、せいぜい「見栄えが少し良くなる(?)」くらいでしょうか。他にいい理由があったら、逆に教えてほしいくらいです。
最大の欠点は、前回同様「必要以上に牌山を動かすことによって、見せ牌などといったゲーム性を損なう状況になる恐れがあること」ですね。
「他の人がやっているから」マネをするのがマナーではありません。
「なぜそうするのか」、「どうすればゲーム進行が円滑に進むか」を考えることが、マナーの第一歩だと思います。