昨日、見学に来られた皆さんにこんなお話をしました


教室の駐車場から見える景色



駐車場から撮影した、ありふれた景色??

久し振りに教室に来られた方は一番に驚かれます!



駐車場右手には大きな倉庫会社が在り




フェンスの向こうは駐車場!

左奥には草の生えた大きな空き地が広がっています


駐車場と空き地の間の新しい道に行ってみました



写真右手に教室が在ります

日曜日で車が全く通っていません


道路の左には



広大な空き地

右には



教室の駐車場から見えていた倉庫会社



道を少し歩いて後ろを向くと

車の停車している場所!そこがうちの駐車場です


教室がスタートした6年前にはこの場所には立てませんでした!

そしてここから教室の駐車場を見るなんて想像もできなかった


水の上には立てませんからね

この場所は水中貯木場(木場)がありました


時代の流れがこの場所を土の上に変えてしまったのです




ここからは過去のブログ

水中貯木場の変化を知ってください





うちの木工教室駐車場の裏には大きな水中貯木場があります。


簡単に説明すると、丸太を貯めておく場所です。

木工教室探検隊-IMG_1029.jpg

うちの周辺の水中貯木場は輸入丸太を貯木するために、

海を埋め立てて作られた場所です。

近年、木の輸入方法が丸太から製材された木材に変わったことにより

写真のような何も浮いていない状態になりました。


必要がなくなった貯木場を利用するために

埋め立てることが決まりました


少し考えてみてください!


時代はどこに向かっていくのでしょう?


海外から丸太を輸入するようになり

埋立地に貯木場が造られ

海面いっぱいに浮いていた丸太


丸太の製材を賃金の安い国でおこなうようになり

コンテナで板になった木が輸入され

海面から丸太が消えました

必要のなくなった貯木場は

埋め立てられて消えていきます。


そして近い将来、輸入される木材もどんどん消えていくでしょう


様々な理由で多くの樹種が手に入らない

輸入禁止になって取り扱えないなどの

現実が始まっているのですから


きっと水の上に立つことを想像できなかったように

自分が想像している以上に世界中の木が変化していくのでしょう





埋め立ての様子


埋め立てることが決まって貯木場では


埋没した(海に沈んだ)木材を

クレーンで吊り上げる作業をされていました

木工教室探検隊-IMG_1030.jpg
クレーン付きの筏が一艘ポツリ

これで一本、一本水面に上げて筏に積んて運び出していました。



木工教室探検隊-IMG_1028.jpg
思った以上に木が沈んでいるんですねぇ


とうとう木場を埋め立てるために大型重機がやってきました。


木工教室探検隊-IMG_1139.jpg

この浮き舟?には

重機だけでなくこんなものまで乗ってました!

木工教室探検隊-IMG_6807.jpg

休憩所の建物とトイレが

わざわざ陸に行ったり来たりして

仕事を中断できないですもんね~


杭打ちやシート貼りの作業が終わると


いよいよ貯木場の端から埋め立てが始まりました。

木工教室探検隊-IMG_1422.jpg

この場所は貯木場の端で

うちの駐車場からは見えない場所です。


今は埋め立てられて土の地面になっていますが

ここも前までは海でした。


一番奥には橋も掛っていたのに今は地面の上に

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木工教室探検隊-IMG_8316.jpg

どんどん土が入れられて


駐車場裏から見える位置にも土砂が


木工教室探検隊-IMG_7617.jpg


木工教室探検隊-IMG_3459.jpg

海水面積が減り

魚が飛び跳ねている状況をよく見るようになりました。

逃げることができるのでしょうか?


季節も変わり駐車場の木が育って

埋立ての様子が見えなくなっていますが


木工教室探検隊-IMG_7837.jpg
駐車場裏は土で埋まってしまいました。



木工教室探検隊-IMG_3366.jpg

写真奥まで埋立てが進めば貯木場から水面が消えてしまいます。


写真を撮影した場所にいると

風も波もないのに川の流れているような

水の動く音が聞こえてきます。


音の原因は


残り少ない海水に貯木場全体の

魚達が集まって水面を波立たせている音でした。


最近、サギが魚を簡単に食べれるこの場所に集まってきています。



この凄い数の魚達はいったいどうなってしまうのか?


木工教室探検隊-IMG_5763.jpg
まだ橋の下からは逃げれると思うのですが・・・・


そして一か月後には

最後の水面も埋まってしまいました。

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駐車場から貯木場の左を見ても

木工教室探検隊-IMG_2526.jpg
駐車場から貯木場の前を見ても

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駐車場から貯木場の右を見ても

水面が消えました。

サッカー場が入るような広大な貯木場が地面に


次に登場したのがこの大型重機


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何をしているのか分かりませんが・・・

埋め立てた場所をボーリング


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木工教室探検隊-IMG_7136.jpg

泥が多いのか?

土が黒っぽかった


貯木場の周囲全てでこの作業が行われていました。


そして作業が終わると


大勢のにょろにょろが綺麗に並んでダンス!!

している光景が広がりました


木工教室探検隊-IMG_2065.jpg


木工教室探検隊-IMG_5683.jpg

凄い数でしょ~

それも綺麗に並んで
木工教室探検隊-IMG_6286.jpg
こんな白いものが土から出ています


木工教室探検隊-IMG_5582.jpg


木工教室探検隊-IMG_8428.jpg

白い筒状の物を機械にセットして地中に打ち込んでいきます。


木工教室探検隊-IMG_8848.jpg
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この重機は地中深く白い筒を打ち込むために

写真の様に高さがあります


このにょろにょろの正体は 

水を抜く筒です


ペーパードレーン工法といい
軟弱な粘性土地の圧密を促進する工法で
ドレーンを打設する事により
圧密沈下を促進させる事ができます


簡単に説明すると

土の中にある水が、このにょろにょろを通って

地上に出て地盤強度を増加させる工法です


軟弱地盤の埋立は大変ですね~


その後は

毎日毎日多くのダンプカーが土砂を運び込み

アルブル裏の木場ではダンプカーが・・・


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渋滞しているかの様に

ダンプがずらりと並んでいます
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土砂を降ろして

何を待っているのやら??


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地中から出たペーパードレーンを

繋げるかのように横向きに並べて


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土砂をかぶせてドレーンが見えないようになりました。


その後はどんどん土砂をかぶせて

圧力を掛けて固めてを繰り返し


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木工教室探検隊-IMG_7392.jpg


木工教室探検隊-IMG_1622.jpg

とうとう土の高さが

駐車場と同じ高さにまで迫ってきました。


今はここまでです。

引き続き変化していく様子を書いていきます。



木工教室探検隊-IMG_6465.jpg


水面に反射しない夕日を見る日が来るとは

なにかさびしく感じます。


生徒さんのお父さんが20年以上も前に

この辺りの貯木場スケッチをされていました。

photo:01


photo:02

沢山の丸太がしっかり描かれていました。


誰にも止めれない時代の流れ

何所に向かっていくのでしょう?




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