今日のブログ内容は

書くのが難しい!


「木質バイオマス発電」


日本でもこれから

大規模木質バイオマス発電が本格化していきます


木質バイオマス発電の燃料の内容を分けると


輸入チップと国産チップに大きく分かれ

国産チップは





木工教室探検隊

写真は原木(植林された杉、ヒノキの間伐材、未利用材)

(広葉樹などの雑木)
木工教室探検隊

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杉、ヒノキの皮を剥き砕いてできたチップ

今は紙の原料



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建設工事などから出た残材

機械で土を落としてから砕かれます。


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木が大好きな自分には、少し辛い写真ですが

写真は高速道路建設現場から運ばれてきた木の根

これもチップにして再利用されます。


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今まで利用されてきた

解体材、廃材


これらを


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重機で運び、上の写真の重機に入れて砕かれます

砕いた後に磁石で金属だけ取り除き

木工教室探検隊

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原木からのチップとはすこし形は違いますが

木材チップになります。

こちらも今は紙の原料に


その他にも

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木造住宅材の加工、プレカットで出た端材

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木製コンテナ


写真はありませんが、うちの木材屋からも出る

製材工場の残材などがあります。



上で紹介したものは

未利用材、間伐材、工場残材、解体材、廃材

使われない原木や廃棄された木材を再利用してこれから

木質バイオマス発電の燃料になっていくみたいです

自分は木を最後の最後まで使う、素晴らしい取り組みだと思っています。



その逆に、勝手な心配も


木質バイオマス発電で使う木材チップは

発電量によっても違いはありますがもの凄い量です。

それも継続的に必要で、発電所の数は増え続けます

そうなったら・・・


未利用材、間伐材、再利用材では足らなくなり

木材として使える大きな丸太までもチップになってしまうでしょう


ここの木材屋さんも

「新しくできる発電所で使うチップは

うちで1年間製造する全てのチップを納品してもほんの一部」


「最近、木材として使えるヒノキの大きな丸太も

チップ材料として運ばれてくるようになってきた」



今の現状を考えて下さい

戦後の拡大造林で、山はお金になると

雑木の山を皆伐し、建築材料として使えるヒノキ、杉、松を植林し

現在どうなってしまったか?


木がお金にならない時代

植林した山を育てるのを止め

伐った木は山に放置し、

動物も住めない、雑草も生えない暗い森をつくり

荒れた山は、大雨で土砂災害を引き起こし

今もどうにもならない状態の山が沢山あります。



こんな現実まで

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補助金で間伐した森

その間伐材は山に放置されたまま

切り捨て間伐


森から一本の道と、畑をはさんだ場所には
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今回お邪魔した木材屋さん


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これだけの丸太が積まれているのに


搬出する道が無いため、山に放置されています

この写真の丸太はトラックに乗って遠くから来ているのに・・・・・


なんなんでしょうか

やるせないですねぇ



お箸の時もそうです!

中国で大きな丸太を生産効率のために全て箸にするから

自然破壊と言ってマイ箸ブームが起こり

日本では昔から最後まで木を無駄にしないために

木材を製材して出た端材を手間暇かけて箸にしていた業者さん

大切な木の使い方だったのに

偏った内容で同じように扱われて

箸が売れなくて廃業の道を選んだ方もおられました



今度は日本で大きな丸太まで全てチップにしてしまったら


やりきれないです

過去を忘れないで下さい



山や木材のこんな過去の行いと、今の現実


未来は

どこかできっちりとした木の使い方を考えないと


お金にならない山を知っているから

お金になるならと


選別も無駄なお金がかかる

きっちりとした搬出もお金がかかる


それなら、一番お金にかわる

昔の様に皆伐(山の木全てを伐り倒し)して

そのすべてを砕いてチップに変えてしまえ


そして裸の山には

将来、木はお金にならないから

丸裸のまま放置される



そんな未来の姿にだけは


絶対にしてはダメです!




今よりもう少しだけ山を気にかけてやってください


そしたら大丈夫です




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