通常のフィラーの副作用の治療は、2回に分けて手術を受けることになります。
しかし、この方のように皮膚が激しい損傷を受けると、
皮弁移植手術が必要です。
皮弁移植手術とは、損傷が激しくて回復の不可能な皮膚、
または、回復は出来ても深刻な傷跡が残る場合に
損傷を受けた皮膚を完全に取り除いて、
その部位に、他の部位から採取した皮弁を移植する術です。
損傷の程度によって、激しい場合は額から、
それより軽い損傷の場合は鼻唇溝から採取します。
ほとんどの場合、鼻唇溝から採取します。
こうした場合には、2回以上の手術が必要なときもあります。
皮弁移植後に残る傷跡は、普通、約6ヶ月後には
軽い化粧でカバーできます。
ですが、このような非弁移植手術はすでに深刻な損傷を受けた鼻を
正常の戻す、鼻の形をつくる手術なので、
美容整形みたいな完璧な美しさは期待できません。