ダライラマ

楽観的な態度は成功への秘訣です。

全く初めから悲観的な態度をとれば、小さなことでさえ成し遂げられないかもしれません。

石巻市にて

不幸な気持ちを持ったままでは、さらに苦しみを抱えてしまうことになる。自信を持って、あらゆる現実に対峙し、楽観的な気持ちで現実に対処すれば、絶対に道は開けていく。

要するに、「為せばなる」というポジティブな気持ちを持てば「為せば」という通りにはならなくても道が開けていくと。

しかし、人間は、「為せば」と望む内容、努力する方向が間違っていることがよくある。過去の人類の歴史を振り返れば、そんなのばかりである。

また、本当に道が開けるなら、そりゃ楽観的になれるだろう。しかし、「絶対に道が開ける」の根拠は何なのか。ただの感情論で、説得力がない。

 

人間によくあるのが、まだ見ぬ将来を不安がり、取り越し苦労して、余計な苦しみを作り出すことである。

過去の賢者たちの説く楽観主義とは、「為せばなる」ではない。取り越し苦労をしないことである。

 

スッタニパータ

『わたしは何を食べようか』

『わたしはどこで食べようか』

『昨夜はわたしは眠りづらかった』

『今夜はわたしはどこで寝ようか』

──家を捨て道を学ぶ人は、これら四つの憂いに導く思慮を抑制せよ

マタイ(イエス)

 

なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。