桂枝(シナモン)クスノキ科若枝、またはその樹皮
性味:辛甘/温
帰経:肺、心、脾、肝、膀胱
効能:散寒解表、温経通陽
適応:風寒表証の頭痛、発熱、悪寒
肉桂(桂皮)クスノキ科ケイなどの幹皮
性味:辛甘/熱
帰経:肝、腎、心、脾、胃
効能:補火助陽、散寒止痛、温通経脈、平衝降逆
適応:腎陽虚の冷え、虚寒の胃痛、腹痛、慢性炎症
備考:樹皮のみ使用。桂枝以上に強い効能がある。食材の香辛料として使用する。分量が過ぎぬように注意。
カシア:中国原産
セイロン:スリランカ原産
どちらもシナモンですが、種類が違うようです。セイロンシナモンの方が品質が良く、香り、値段も高いそうです。今までずっと謎に思っていたことが解けてすっきりしました。
中華街に売っているケイヒ(肉桂)とお菓子用でスーパーなどに売ってるスティックの方も原産や種類が違うということですね。カシアのスティックもあるし、セイロンのスティックもある。厳密には原産国などを見て香りをかいでなどの経験で選り分けるしかなさそうです。日本ではごっちゃになってるらしいので品質を見分けるのは大変だとか。アメリカもカシアとシナモンを同じに扱っているそう。
全部ひっくるめてシナモンとして売られているが、シナモン、カシア、ニッキに分けられる。いずれもクスノキ科の植物。産地によって香りが微妙に異なるとのこと。スリランカで採れるものをセイロンシナモン、中国のものはカシア、日本のものがニッキ。樹皮をはがして乾燥させて巻いたものが、いわゆるシナモンスティックと呼ばれ、粉末にしたものがシナモンパウダー。
厳密な意味でのシナモン(セイロンシナモン:スリランカ産)は、最も爽やかな香りで辛味がほとんどない。カシア(支那肉桂)は日本で一番多く売られていて、シナモンに比べると香りが強い。ニッキ(日本肉桂)は、和歌山、高知、九州の一部でわずかに栽培されているだけ。香り・辛味ともに強い。似て非なるこの3種類、当然、成分にも違いがあるそうです。
ということで、クスノキ科の種類、使われている部位によって呼び名も薬効も違ってくるということがわかりました。
やっぱ、厳密に区別するのは相当難しいですな・・・