ルロワとドーヴネのワイン会 | 色映みほ 幸せな人生をクリエイトするための決断サポートメッセージ

ルロワとドーヴネのワイン会

先日、久々にY氏のワイン会にいってきました。結局私は作り手はドーブネ、ルロワ、ジャドあたりが好きで、畑は赤がシャンベルタン系、白がモンラッシェ系が好きなんだな~(例外的にボルドーのサンテミリオン、ポムロール系も好きですが)。で、今回はルロワ系最高峰のドーヴネとドメーヌ・ルロワを両方楽しめるとあって、即、申しこんだわけです。今回は12人で9本のラインナップ。


1983 ルイロデレール  クリスタル

こはく色でドライな中にもリンゴのようなさわやかさがある、気品高きシャンパンにはじまりまして、白は


1989 ムルソー レ・ナルヴォー  ドメーヌ・ドーヴネ

1999 ムルソー ショーム・デ・ペリエール  ドメーヌ・ドーヴネ


同じ作り手、10年違いのヴィンテージの飲み比べでしたが、時間とともに変わる香りを楽しめたのは1999年のほう。なんといっても、こちらは世界に290本しかない逸品。白い花やハーブの香りから、ベルガモットのような甘さと苦味、乳酸のような酸味がバランスよく一体となり、ずっと飲んでいたいワインでした。


2003 オーセイ・デュレス ブラン  ドメーヌ・ドーヴネ


こちらはまだ若いせいか、少し硬さがあるものの、ミネラル豊かで透明感のある、シャネルの「クリスタル」のオードトワレのようなイメージでしたね。そしていよいよ赤が登場。


1992 シャンボール・ミュジニー レ・シャルム  ドメーヌ・ルロワ

1989 ロマネ・サン・ヴィヴァン  ドメーヌ・ルロワ


このあとに私が死ぬほど好きな、ドーヴネのマジシャンベルタンが控えていたので、そこまで期待せずに飲み始めたわけですが、全体でダントツおいしかったのがこの2本でした。まさに甲乙つけがたく。シャンボール・ミュジニーはルロワ香といわれる、いちごのようなさわやかでジューシーな果実系の香りに始まり、酸味、甘み、渋みが見事にバランスよく一体となっていて、とがったところがなく、文句のつけようがなかった!時間とともに、ミュジニー系独特の、シソや黒みつの香りもたってきて、ずっと嗅いでいたい香りでした。ロマネサンヴィヴァンも、ボンヌマールのような器の大きなあたたかさ、やわらかさがあり、エキス分が濃い印象の割りに重くなく、舌の上をさわやかに流れていくかんじ。最後にはナツメグのようなスパイシーさが出てきました。本当に素晴らしいワインでした。そして、私の中での真打登場なんですが、


1996 マジ・シャンベルタン  ドメーヌ・ドーヴネ


これまで、97年、98年、2000年を飲み、96年も初めてではなかったのですが、98年のマジシャンベルタンが異常においしかったのに比べて少し印象が薄かったのと、前2つがあまりにインパクトがあったせいで、今回の中ではまさかの4位にマークしてしまいました!でも、独特の力強さ、土の香り、干しブドウの香りや味わいなど、やっぱり大好きなワインですね。ルソーやパリゾもおいしいシャンベルタンを作るけど、やっぱりドーヴネのマジシャンベルタンは好きですね。職人の味??がします。


2000 ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ラヴィエール  ドメーヌ・ルロワ

1998 ポマール レ・ヴィーニョ  ドメーヌ・ルロワ


これが最後の2本。ニュイサンジョルジュはちょっと若く、酸味、アルコールが強く感じられた印象。もう少し熟成したら化けるかも、というワインでした。98年のポマールが、ノーマークでまさかの3位にしてしまった驚きのおいしさでした。畑のクオリティというより、今が一番飲み頃なんだと思う。しっかりした花の香りやバナナの香りは、飲む前から楽しい気分になります。味のバランスもよく、まろやかだけどしっかりもしていて。サンダルウッドみたいな香りも感じられました。


今回も、おいしいワインをふんだんに出してくださり、本当に感謝しています~。