まだまだ月と音楽に魅せられて

前回のブログから引き続き【MOONSTRUCK】のライブレポをお届けします。

モアリズムとBBBBの豪華セッションのリハーサルで
早くも私のテンションはかなり上がってました。

そりゃそうでしょ。
夢見た光景が目の前に広がっているわけですから。

ウキウキした私は、イベントに少しでも多くのお客さまが来てくれるように
祈りを込めながらリハーサル風景の写真をTwitterにアップしました。

地下にあるMANDALAの会場は電波が届かないので
地上に上がったときにメールチェックをしていたら
どきりとするメールが来ていました。

2011年、私がイベントを開催するにあたってゼロから
相談にのってもらい、ありとあらゆる面のアドバイスをしてくださり
もちろんこのイベントも企画となる前の私の思いつきの時点から
サポートしてくださっている、Star Pine's CafeのスタッフIさんからのメール。

「リハの写真アップしてたけど、ちゃんと確認はとってるの？
　確認とってるならいいんだけどね。確認とってれば、ね。」

ひょえーーーーー
チェック早っ
いや、確認とってないっす
ていうか確認しなきゃなんて思いもしなかった・・・

すいませんすいませんすいませんすいません
なにも考えてなかったですすいませんすいませんすいません

イベント主催はこれが三回目になるけれど、
本番前はお客さまがちゃんと来てくれるかとか
いろいろ心配してしまってナーバスになる私。

この日も豪華な夢のリハーサルを目の前にして
テンション上がってはいたものの
このメールで一気にどん底へ。

あぁ、私ってなんて考えなしなんだろう。

ファンだからって、イベントの主催者だからって
なにしても許されるわけではない。
ファンだからこそ、主催者だからこそ
気を配らなくちゃいけない。

あぁ、私ってなんて調子乗りなんだろう。

ずーん。
どーん。

落ち込みすぎて、そんな大事なことを改めて気づかせてくれたIさんに
「本番前のこんなときに、こんな言い方しなくたっていーじゃん」と
軽く逆ギレする始末。。。
いや、そんな八つ当たり丸出しの返事はしてないですけどね。。。

とにかく、アップしてしまったものは仕方ない。
事後報告でもなんでも、一刻も早く確認せねば！
で、ダメならダメで謝罪してツイートを削除せねば！

緊張のあまり息も絶え絶えで
「許可なくリハーサルの写真をTwitterにアップしてしまってすいません。」
と言うと、モアリズムマネージャーの阿部さんもBBBBのヤッシーさんも
「え？なんかダメなの？ボクも写真アップしたけど(笑)」

いえいえ、本番ではないあくまでもリハーサルだし
肖像権とかの侵害になっちゃいますよね。

「やー、大丈夫大丈夫！むしろどんどん宣伝してくださいー！！」

というわけで、無事お咎めなしで本番を迎えることになったわけですが。

今やケータイで簡単に写真が撮れるし
撮ったその場でTwitterやFacebookやブログにアップできるし
すごく便利だしファンとしてはその場の興奮をリアルタイムで表現できるわけだけど
それは全世界に「情報」として公開されているから
それが自分以外の誰かにとっては人としての自由を侵害される可能性もあるわけです。

著作権が問題になっている不正ダウンロードとかもそうだけど、
好きだからこそ、その先も活動を続けて欲しいからこそ、
ファンが守らなければいけないところなんですよね。

好きな音楽を楽しむためには、そういうマナーを忘れちゃいかんのですね。

ただのファンが好きなバンドの組み合わせで観たいからとイベントを企画したとはいえ
主催者としての配慮というか心配りができなくちゃいけないんですよね。

本番直前に、改めて気が引き締まるメールでした。

あ、ちなみにブログにもリハーサル風景の写真をのせましたが
もうちゃんと確認済みなので大丈夫です！
皆さまはご安心してお楽しみくださいませ(笑)

月と音楽に魅せられて

12月の忙しさでバタバタしていて、ふと気づくと2013年。

明けましておめでとうございます。
今年もどうか楽しく過ごせますように。
ブログもこれまで同様、気の向いたときにばばばっと
どかっと更新して参ります。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

で、早速、去年を振り返るわけですが。

2012年11月28日
モアリズム×ブラックボトムブラスバンド【MOONSTRUCK】
満月の夜、南青山MANDALAに
月の美しさと音楽に魅せられた仲間たちが集まりました。



スタンディングで汗をかくまで踊るぜー！な【RING☆O-FUNK!】とは違って
座ってゆーったりお酒とお料理を楽しみながら好きな音楽を聴きたいと思って
企画した【MOONSTRUCK】は、この会場のソファを見たときに始まりました。



オープン前の店内。
ブレてるけど、なんだかゴージャスな雰囲気が漂っているのがわかるかしら？
客席の後ろはぐるっとこのソファが並んでいて
なんというか、ちょっとしたキャバレーみたいな雰囲気なんです。

ここでモアリズムとBBBBのツーマンを観たかったのです！

その夢が叶う～

いやがおうにもテンションは上がりますわな

いよいよモアリズムからリハーサルスタート！




去年の【RING☆O-FUNK!】に出てもらった時にも思ったのだけど、
もう何百回も演奏している曲でも、ちゃんとしっかりメンバー同士で
確認しながらリハーサルをするんですよね。

この本番前のこの時間があるからこそのステージ上でのパフォーマンスなんだなぁ。
だって見てコレ。

リハでもジャンプしてるのよ～。
ブレるほど(笑)

BBBBのメンバーも会場に到着。
和やかにセッションのリハーサルに突入。




モアリズムの前のバンド、カリフラワーズの頃は
この2組でセッションしてたそうなのですが、私ははじめてお目にかかるわけです。l

リハにしてすでに贅沢な音の広がり！
このイベントをやるって決めてよかったー！

久しぶりに会った仲間がお互いの近況を報告し合うようなセッションは
このイベントのタイトルになっている映画「月の輝く夜に」のラストシーンのよう。

そうそう！これこれ！
イメージ通りだわーーー

というわけで、つづく～

月の輝く夜に

もうほとんどまん丸に見えるけど、明日が満月。

昔から大陽より月や星が好きで、冬の夜空を見上げると冷たい空気でほっぺたも耳も指先も、キーンと冷えて体の芯からブルブルしてくるけど、わざと少しだけ遠回りして帰ったりしてました。


そんな私にとって
「月の輝く夜に」
という映画は以前から気になりつつもなかなか観る機会のない1本でした。

今年のはじめ、たまにやってくる「とにかくアホほどDVDを見まくる波」が押し寄せてきました。

非地デジ対応の14インチのポンコツブラウン管のテレビでは、迫力ある映像だとか字幕が見づらいので、もっぱら邦画やなつかしのドラマやお笑いを見ていたのですが、ふと前から気になっていた古い映画もと思い「月の輝く夜に」を手にとりました。


部屋に帰りつくなり、まずこのDVDをデッキに入れて再生ボタンを押しました。
シェールとニコラス・ケイジが出てて、昔、なにか映画の賞をとった作品、というわずかな予備知識だけで見はじめました。

ふと気づくとすっかり映画の世界に引き込まれて、あっという間にエンディングになっていました。

次の日の夜も、帰宅するなりまた最初から見ました。

とりたてて大きな事件が起こるわけでもなく、30代後半の未亡人が再婚を焦ってる序盤なんかかかなり気が重いし、なんだか人間のいやな部分や家族の煩わしさが地味に続いて、最後はなんじゃそりゃ的な力わざというか、楽観的エンディングでなんとなーく丸く収まった、みたいなラブコメ映画なのですが、なぜだか見終わったとき、安心したのです。


人生ままならないことばかりだし、家族のつながりなんて脆くて面倒だけど、どこかにほんとの自分を引き出してくれる人がいるし、どうにかこうにか笑える日がくる。
そして、そんな山あり谷ありでたまに丸くおさまる日々のひとの営みを月が空から見てる。
どこかで誰かが見てくれてる。
そんなあたたかさを感じたのです。

マンハッタンに住むイタリア系移民の設定だからか、どこか日本の家族や家庭の環境に似ている部分があるのも、そのときの私の心にしみたのかもしれません。
まあ、日本人はあんなに愛をおおっぴらに表現したり求めたりしないけど


いよいよ明日に迫ったイベント【MOONSTRUCK～モアリズム×ブラックボトムブラスバンド】は、この映画のようなあったかい気持ちになる夜にしたいなぁと思って企画しました。

今年もあと1ヶ月とちょっと。
お仕事やなんかも忙しくて、いやなこともあったりするだろうけど、会場に来ていただいたかたにリラックスしてお料理やお酒、そしてすてきな音楽を楽しんでいただいて、帰り道にふと夜空の満月を見上げて「人生まんざらでもないなぁ」といつもよりちょっと満たされた気分になっていただけたら幸いです。


【MOONSTRUCK】～モアリズム×ブラックボトムブラスバンド～
11月28日(水)
＠南青山MANDALA
18:30open 19:30start
予約、前売り共に3600(1drink付)
イベント限定オリジナルグッズ(チロルチョコと缶バッジのセット)も会場で販売します