柴田淳さん@中野サンプラにいってきた!
中野サンプラザは、2月のアダルトナイト以来かな・・・。
小雨がぱらつく中、傘もささずに中野に到着。
今年、はじめてビクターのスタジオで偶然お会いして、ご挨拶させていただいた柴田淳さん、
デビュー12年のキャリアに似合わず、キラキラしていて柔らかい笑顔の女性シンガーソングライター。
この間出たニューアルバム「あなたと見た夢 君のいない朝 」を購入して、
良かったのでライブを見に行ってきました。(ネタバレあり)
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偶然ですが、バックバンドを務めるのは、おれのくされ縁ファンキーソウル集団「CC・KING」、
これも何かの縁ってことで、すみずみまでガッツリ観察してきました。
客層はギャル目の派手女子から、白髪混じりのおっさん、学生、カップル、暗そうなOL、ヲタク風年齢不詳君、きれい系おねーさん・・・全く統一性なし、バラバラ。
彼らを一つに束ねる「何か」が、きっとライブにあるんだろうなー・・・なんて思っていたら、18時開演。
まずびっくりしたのが音の良さ(もう、すっごいいい音!)、隣で見てた指田くんとすごいねーって、顔見合わせた。
あと、舞台演出(照明)の素晴らしさ!!
これはもう、鳥肌っすね。
こんなあかり見たことないわって感じの独創的な照明に、終始圧倒されっぱなしでした。
そして、CC・KINGとシバジュンさんの相性もばっちり!バンマス坂本さんもさすが!
バラード、ミドルテンポが主流のステージだと、どうしても世界観が似てきてしまい中だるみしがちだけど、確かなグルーブと飽きさせないワザと包容力で、ガッチリサポートしてました。たのもしー!
森さんのオルガン、義人の335、トム君の安定感、秀樹の体脂肪(笑)、本当に技も出音も世界レベルだったっす。
さてさて、シバジュンさん、ちょっと前にカバーアルバム(これがまた、選曲・パフォーマンスが素晴らしすぎる)をリリースしていて、
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このアルバムからの曲が、中盤びしっと決まりまくってましたね・・・
カバーアルバムの収録曲みてよ・・・こんな名曲ばっかりを、
あの声で歌われたらね・・・・・そりゃ、泣きますって。
もう、思い出防波堤決壊状態w
ネタバレになっちゃいますけど、「あなた」がすごい良かったなぁ。
もう、胸の奥からぐぅーーーーって、なんかがこみ上げるくらい良かった。
子供の頃に聞いてた、あんなベタベタで聞き古された曲に、
ここまでコテンパにされるかってくらい、心揺さぶられた。
コンサートはあっという間に、2時間くらいたってました。
そして最後の方で、義人のアコギ伴奏でうたった「恋人よ」
ニューアルバムの中でも、好きな曲だったけど、これはやられました・・・
すんごいよかった(中学生の感想文かよ・・・)。。
さわーーーーって天井から声が降り注いできて、血管に染み込む感じ。
あの瞬間、サンプラの時間が止まったよなー。
義人は、イントロでボイシング失敗してたけど(笑)
これからまだ公演がいくつか残っているので、お時間のある方は是非。
6/29(土) | 仙台市民会館 | 17:00 | 18:00 | ニュース・プロモーション TEL022-266-7555 |
7/7(日) | 福岡市民会館 | 17:00 | 18:00 | キョードー西日本 TEL092-714-0159 |
7/15 (月・祝) |
オリックス劇場 | 17:00 | 18:00 | キョードーインフォメーション TEL06-7732-8888 |
7/19(金) | 名古屋市公会堂 | 17:30 | 18:30 | サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100 |
7/25(木) | 完売しました!! オーチャードホール |
18:00 | 19:00 | ソーゴー東京 TEL03-3405-9999 |
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で、こっから先は、ライブ中に思ったおれの備忘録みたいなもんなんで、読み流してください。
歌のメロディってさ、言霊や音霊みたいなものと同じで、なにか意思を持っているんだと思うのね。
ま、アーティストが何かを伝えようと思って紡ぎだしたものだから、魂があって当然なんだけど。。。
で、おれらミュージシャンは特に、そういう感受性がピリピリ研ぎ澄まされてる。
そりゃそうだ、一年中音楽のことしか考えてないような生活だし。
例えばライブで知らない曲を聴く。
知ってる曲でもいい、
シバジュンさんの70’カバーみたいに、
久しぶりに聴く曲でもいい。
イントロ~Aメロがはじまる。
そうすると、頭の中で次に来るメロディが、
いくつか勝手に鳴りはじめる。
「普通だったら、こう来るだろうな・・・」
「でも、もしかしたらこんな展開もあるかも・・・」
「いやいや、おれだったら、こう行くな・・・・」
などなど。勝手に頭が次のメロディーの作曲を始める。
で、大概の曲は、予想の範囲内のメロディーになんとなく着地する。
でも名曲や素晴らしい曲は、
考えもつかないメロディーや展開に
当たり前のようにスイスイ泳いでいくのです。
「えぇ・・・そこ行くんだ・・・なぜ??」
って、おれは戸惑う。
次のメロディも、その次のメロディも
「えぇ??そっち??どうして??」
って思う。
なんか、サッカーで誰も思いつかないような創造的なパスが通って
一瞬で試合の流れが変わったときみたいな感じ・・・・。
で、曲が終わるころには、「なぜ?」は「必然」に変わるんだよね。
その曲は、「ある思い」を伝えたいから「このメロディー」になったのだろうなぁ・・・
そんな「必然」に納得できる。
ちょっと難しい話だけど、名曲とそうでない曲の差は、
明らかにここにあるんだよね。
シバジュンさんは、ものすごい歌がうまいから、
70年代のカバー曲の中に秘められた
そーゆー「曲ができた瞬間の作者のメッセージ」が
歌の中から
確かに聞こえてきて
しまいましたよ。
ま、よくわかんないかもしれないけど
そんな感じの深い趣ののライブでした。
ライブが終わるころには、雨もすっかり上がり
気持ちのいい空気が、東京の街を包んでいました。
おれも、名曲、がんばってつくろっと。
ほんならねーノシ