【告白・突発性難聴との戦い】その1 | スガ シカオ オフィシャルブログ コノユビトマレ Powered by Ameba

【告白・突発性難聴との戦い】その1


【告白・突発性難聴との戦い】その1



世間はもうすっかり秋、今年の総決算ツアーも各地盛り上がっていて、本当にありがたいかぎりだ。


入魂の新曲も無事リリースされ、iTunesチャート1位をいただくなど大好評、なんとなくやりきった感のある2012年。


だが、今日はちょっと深刻な告白になってしまいそう・・・。



実は、おれは一年ほど前から「突発性難聴」という耳が聞こえなくなる病気になってしまった。歌手やアーティストがなる病気で、ニュースなどで耳なじみの方もいるかもしれない。


医師によると、突発性難聴は外傷性とストレス性に大きく分かれるみたいなのだが、おれはストレス性の方。



発症したのは・・・いつだったかな・・・・そうそうニコ動のイベントで「ニコファーレ」でライブをやった日、何日か前から耳鳴りがやまなくて、マネージャに相談したのを覚えてるから、そのあたりが発症だったのかもしれない・・・。



原因は、自分的には思い当たる。



その頃おれは、所属事務所やメジャーレーベルを卒業して、一人になるための交渉と準備をしていた時期だった。


この先一人になって、うまくいくかどうかわからないというものすごい不安と恐怖の壁、色んな重圧、世知辛い現実と人間関係、毎日心をグラグラさせるような出来事ばかりが続いた、そしてそれに連日、追い打ちをかけるようなアルバムプロモーションの激務・・・・



結局、何日も何日も耳鳴りがやまず、さすがに怖くなって医者に行った。



「スガさん、右耳の突発性難聴ですね。

発症して1週間~10日くらいなら、治る見込みもあるのですが・・・時間がたつと治らないことも多いです。最悪の場合は・・・・右耳の聴力はある程度あきらめてください。」



おれはすでに、自覚症状から少なくとも3週間は経っていた。



「とにかく、やれる治療は全力で全部やりましょう。」


主治医は、おれにそう言った。



帰り道、おれはどうにもならないくらい落ち込んだ。



耳は、おれのようなミュージシャンにとっては命だ。


言葉や文化は違っても、耳さえよければ音楽でコミュニケーションが取れる。譜面が読めなくても、耳さえよければ大概のアレンジやセッションもカタがつく。



これから一人になって、死ぬ気で頑張ろうという時に・・・なんてことだ。




主治医の言葉が、何度も何度も頭の中でリフレインしていた。





つづく。


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「Festival」

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作詞・曲・編曲・全楽器・プログラミング スガシカオ

制作 UGM
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