7月9日、宮崎県教職員互助会主催の「わくわく文芸講座」が県立図書館で開かれ、椎の実の布施伊夜子代表が俳句分科会で講師を務めました。
初心者向けに基本を教える内容でした。
とはいえ、初心者ではない私にも大変勉強になりました。
以下、抜粋します。
俳句は世界一短い詩型です。
意味よりもリズム優先。切れ、余白を大事にしましょう。
自然(季節)にとりまかれ生きている自分が主題です。
「難しく言おうとしない」
「無理にわからせようとしない」
「絵に描けるように表現する」
「俳句は短いという意識を持つ」
「俳句で語ろう、しゃべろうとしない」
基本形の一つである「上五を『季語」+『や』、下五に名詞」という型は、句が作れないときに原点に戻れる型です。
季語の配合は、意味性の排除◁つきすぎないように◁響き合いを大事に◁因果を避ける◁ある種の勇気を持って。
藤田湘子は「つきすぎよりも離れすぎの方が良い」と言いました。
「俳句を自分で作り、人の俳句を読む」。人の俳句の余白が読めないと自分の余白が作れません。
世に淘汰された名句を多く読んでください。
【鑑賞・夏の句】
滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半
夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり 三橋鷹女
今生の汗が消えゆくお母さん 古賀まり子
初なすび水の中より跳ね上がる 長谷川櫂