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お越し頂き、ありがとうございます。
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今日は想像力のはなし。


唐突ですが、
優しさや思いやりは想像力だと、
この一週間、考えることがありました。


心を寄せる時、
どんな気持ちだったか
どんな風に感じたか
どんな景色が見えていたか
相手の心の中に入り込んで想像する。

想像できなければ
痛みや悲しみや
こうしてほしいという要求さえ
汲み取ることはできない。


当たり前の日常を根こそぎ奪われてしまった東北の被災地を歩きながら、
どれだけ心を寄せられるかと思った時、
自身の想像力を自分自身に問われるような感覚になりました。

想像を超える被災地の景色を目の当たりにして、自分の想像力の行き止まりが見えてしまうようで、とてももどかしくもありました。

心を寄せようとすることは、想像力そのものだと痛感したんです。



思いやりや優しさってなんでしょう。
そもそもどうやって身につくんでしょう。

それらは全部、つまりは想像力から生まれていて、いかに相手になれるか、
ということです。

さりげない優しさも
ほんの少しの思いやりも、
相手になってみることが出来たら
ちっとも難しくはない。


泣かせちゃったあの子や
笑ってくれた誰かの
感情に触れる実体験ももちろんだけど、
小さい頃に読んだ絵本のいろいろや
涙した映画や抱きしめた小説の
それぞれの擬似体験が、
誰かになるという想像力を育んでくれると思います。



優しくなりたい。

時々そう呟いて自分の短気や足りなさを反省することがあります。

後になってから
こんなこと言っちゃった、とか
ああしてあげたらよかった、とか
悔やんだりすることも。


いつでも誰かになれる優しさを持ちたい。
気持ちの分かる人間になりたい。
そうなれたら、いつも心地良い自分でいることができる。
そう思います。


だからいっぱい笑って
いっぱい泣かなくちゃ。

優しくなりたいなら
想像力です。
想像力。つけなくちゃ。




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