札幌の街にも、

ようやく色が増えてきました。

 

モノクロの世界から

様々な色であふれる季節へと。

 

少しずつですが、

道端にひっそりと花開く姿を見つけては、

心が浮かれてきます。

 

 

 

 

札幌転勤族妻オーナー、

プリザーブドフラワースクール&ショップ、

【Salon de Fleur Shihori】鈴木しほりです。

 

 

今朝、たまたまTVで特集されていた

絵本の「ミッフィー」の生みの親、ディック・ブルーナさん。

 

私も子どもも大好きな絵本だったので、

思わず見入ってしまいました。

そして、今は全く手に取ることもなくなってしまった

絵本の思い出がいろいろと頭に浮かんできました。

 

今日はお花のことではなく、

絵本から得た私の経験談を少し。

 

 

 

 

 

両親が共働きだった私のまわりには、

子どもの頃から絵本がたくさんありました。

絵本の部屋と呼んでいた子供部屋があり、

母の帰りが遅いときには、

兄弟でその部屋で遊んだり。

 

好きな本をいつでも読める、

そんな環境でした。

 

そして自分が親になった時にも、

子どもにはたくさんの絵本と出会ってほしい、

そんな気持ちでした。

 

 

 

 

そして息子が通った幼稚園で、

何十年も前から続いていた活動が、

保護者による「絵本の読み聞かせ」

 

先生が読んであげるのでもなく、

ボランティアの団体の方でもなく、

お母さんたちがたちあげた、

「読み聞かせ」の会でした。

 

過去に読まれた絵本のリストや、

読み聞かせした方の感想。

貴重なノートは

歴史を物語るものでもあります。

 

 

 

 

私も何度も参加しました。

 

最初はやっぱり!

緊張しました(^_^;)

 

子どもたちのまっすぐ真剣な目が

こちらに向かってくるので、

なかなか思うような理想の読み手にはならなかったのですが。

 

それも回を重ねるごとに、

少しずつ慣れ、

次はこれを読んであげたいな、とか

どんな反応をしてくれるかな、

など楽しみにも感じるように。

 

 

 

 

 

そしてその読み聞かせ活動は

小学校になってからも続きました。

 

クラスで読み聞かせボランティアを募り、

週に1回、朝の読書時間を利用して、

保護者による読みきかせを行うのです。

 

最初ざわざわと落ち着かなかったクラスも、

読み聞かせの回数を重ねるごとに

クラスの雰囲気が落ち着いていきます。

 

「読み聞かせ」の日は、

子どもたちがとても落ち着いてるんです、

と、先生からのお言葉も。

 

 

ただ、

学年が上になるにしたがって、

参加してくださる保護者の方は

少しずつ減っていきました。

 

お仕事でお忙しかったり、

大きくなっていく子どもたちの前で

絵本を読むというのも、

なかなか勇気の必要なことです。

 

最後、6年生のときには

参加者は私を含め3名になりました。

それでも回数を減らし

最後の卒業まで続けました。

 

 

 

 

この先

お母さんから読み聞かせをしてもらう、

そんなこと一生ないかもしれない、

そう思うと、

自分の息子だけではなく、

たくさんの子どもたちに生の声を届けたい、

そんな思いが最後まで

私の気持ちを動かしたのですが。

 

本当は

自分のお母さんの声で、

お子さんに聞かせてあげること、

それが何にも勝るお子さまへの最高のプレゼントです。

 

世界的脳外科医の林成之先生著

「文武両脳」の育て方より・・・

 

前略

いちばんいいのは、お母さんが本の読み聞かせをすることです。

子どもは赤ちゃんのとき、胎内で、お母さんの心臓の音を聞きながら脳の回路を作っています。文字通り「一心同体」だっため、お母さんのすることは、無条件に「好き」と感じます。つまり、お母さんが読む物語ならなんでも、子どもは同期発火できる。

 

 

 

 

今の私には

もう自分の子どもに読み聞かせをしてあげる、

それは望めないことです。

 

だからこそ、

一生のうちのほんの短い時間に、

その時しかできないことができたこと、

自分の声で子どもに物語を伝えられたこと、

もっともっとたくさん、という心残りはあるものの、

やっぱりやってきて良かったな、と思うのです。

 

これまで子どもたちに読んであげた中の

一冊でもよいから

大人になって思い出してもらえたら、

そして、

次は自分の子どもたちへと

絵本を読んであげたい、

そう思える大人になってほしいですね。

 

 

子どもたちからプレゼントされた

ありがとうのメッセージは、

私の大切な宝物です。