特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の闘病日記


一年程前にプレドニンを切り、その時のことを先日(プレドニンを切った時期の良くない症状とは?

書いたかと思いますが今日はその続きです。

プレドニンを切った最初の夏にはどのようことに注意をしないといけないのでしょう?


このとき、プレドニンを切って一ヶ月くらい経っていました。

下痢や食欲不振、腹痛などが続いていた時(副腎皮質機能不全)、元主治医からは珍しく、

「プレドニンがない最初の夏は危険。

プレドニンがない最初の夏だということを自覚しておくこと!!!

薬が無くなったからといって決して浮かれていてはいけない。」

と厳しい注意をうけました。




【プレドニンを切った時期と危険性】

★元主治医の話★

ウィズドローアル・シンドローム(withdrawal syndrome)といってプレドニンの除去症候群というのがあって、下手すれば命にかかわる。
これは無理しないでおけば大丈夫だが、注意しているに越したことはない。


プレドニンを切った初めての夏は熱中症といったものには十分に気をつけないといけない。
プレドニンを止めた時には熱中症にもなりやすい。

要するに副腎皮質機能不全になる。
プレドニンという副腎皮質ホルモンを外から補給しているということは、副腎皮質が働きをやめてしまうことがある。

特に下痢をしている場合には、塩分を含んだポカリスエット、あるいはアクエリアスでもスポーツドリンクならなんでもいいがそういったもので水分補給をする必要がある。
今、体内ではナトリウムなどが作られにくくなっている。

何かしている時には水分補給をちゃんとやるように。

必ず飲み物にナトリウムクロールが入ったものを選ぶこと。
それから果物といったものはカリウムを含むものだからそういうものを食べること。
下痢をしている時は特にそう。
そして紅茶で腸の粘膜を引き締める。

こういうことに気をつけるように。

薬が切れたからといってルンルン気分では駄目、この夏は特に注意が必要。」との話でした。


元主治医は私がITPになった時からずっと診てくれている先生で、私の慎重な性格も不安に陥りやすい性格もよく知っています。

だから数値が1万台になって急遽グロブリン投与になり帰れなくなった時でも、血小板2万で子供が欲しいといった時でも、どんな時でも不安になることは決して言わなかった。

そんな元主治医が、決して浮かれるような事は一言も言っていない私にこの時は珍しくプレドニンを切った初めての夏だから特に注意して生活しないと危険!と言い、ショック死することもありえる。とまで言っていた。


要するにプレドニンを切った時はそれだけ危険が伴うという状況なんだと思う。

元主治医から聞いた副腎皮質機能不全の症状が全て当てはまっていたのだから。

この時副腎皮質機能不全になりかけていたなんて・・・。


そんな大事なことどうして当時の主治医(前主治医)は教えてくれなかったのだろう・・・。

経験の差なのかもしれない。

知らずに夏をのんきに過ごしていたら、もしかしたら大変なことになっていたかもしれないと思うと今でも怖くなることがある。


私の場合、夏にプレドニンを切ったということもあるのかもしれない.。(2011年7月8日に断薬)

今まで飲み続けてきたプレドニンの量も多かったから余計注意が必要だったのかもしれない。(今まで飲んできたプレドニン総量

でも、知らないのはとっても怖いことだと思いました。

皆さんもプレドニンを切った最初の夏は十分に気をつけてくださいね。