路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。
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御本尊の御開扉期間中の石山寺です。創建は747年。東寺真言宗のお寺です。
平安時代には清水寺、長谷寺とともに三観音と言われたところです。3つとも西国札所に入ってますね。
奈良の大仏を造立した時に東北・北陸と奈良を結ぶこの地に東大寺石山院を建てたのが石山寺の始まりです。
大仏造立には大量の金が必要です。聖武天皇は良弁僧正に命じ、金鉱が発見されるよう吉野の山で祈らせました。すると蔵王権現が現れ、近江の瀬田に行くよう良弁僧正に告げたのだそうです。
良弁僧正は瀬田に赴き、霊応の地を探しました。石山寺の場所にたどり着いたときに比良明神が老翁の姿で現れ、ここが霊応の地であると告げられたとのこと。
そこで聖武天皇の持念仏を安置して祈ったところ、東北で金鉱が発見されたのだそうです。
石山寺は名前の通り石の山の上に建っています。
山門の先にはくぐり岩があり、奇岩の中を通り抜けることができます。
階段を上ると石庭があり、その先に多宝塔が見えます。
この硅灰石は天然記念物に指定されています。
石庭を鑑賞した後は左へ。
本堂です。お参りしましょう。
本堂は国宝に指定されていて、滋賀県最古の木造建築物でもあります。
本尊は如意輪観世音菩薩。開扉されているのですぐ近くでご本尊が見えます。お線香をあげるところはありません。
石山寺にはユニークなお供えがあります。台に干菓子を貼り付けたもので貼仏供と呼ばれています。かわいいですよ。
この日は気候も良く、大勢の人がお参りに来ていました。本堂の中はちょっと騒がしかったですね。
多宝塔です。こちらも国宝。
源頼朝の寄進と伝えられています。
優美な姿ですね。
多宝塔の本尊は大日如来坐像。快慶の作です。
こちらは月見亭。
「石山の秋月」は近江八景のひとつに数えられています。
近江八景のうち4つが、石山寺から三井寺までの間にあります。西国巡礼の道は数々の景勝地に立ち寄れるようになっていますが、このあたりは正にそれに当てはまりますね。
(訪問日 2016/10/22)
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