サメ!サメ!サメ!
2012年10月5日(金)先負/晴れ
何も知らなかった私は、
北アルプス笠新道の「槍穂高劇場」にうっとりして、足止めを喰らっていました。
急下降のつづら折りを曲がるたび、視界が開けては立ち止まります。
その時、その場所、ほんの僅かな違いで、槍穂の表情が違って見えます。
「笠新道は『槍穂高劇場』だっ!」
感動の極みに達していた時、ふと、我に返りました。
「ヤバイッ!こんなペースで下っていたら夜になってしまうぞっ!!」
超急登(超急下降)で誉れ高い笠新道を嘗めてはいけません。
18時39分。
真っ暗闇の中、新穂高温泉の駐車場に到着。
携帯電話の電源を入れると、着信通知メールが入ってきました。
○△時◇×分/サメ
□○時×△分/サメ
△×時□○分/サメ
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長兄のサメさんから、機関銃のような着信です。
見た瞬間、背筋が寒くなりました。
母が救急車で運ばれた…。