今日は「中島みゆき」の91年10月発表、19th「歌でしか言えない」を聴きました。

僕が持っているのは、ポニー・キャニオンによる初回盤。

中島みゆき19-1
(ジャケット表)

中島みゆき19-2
(ジャケット裏)

中島みゆき19-3
(ブックレット写真)

中島みゆき19-4

中島みゆき19-5
(ライナー・ノーツ&直筆の歌詞)
残間里江子によるライナー・ノーツ掲載。他にも呉智英がライナーを寄稿。
直筆の歌詞は、初回盤だけのようです。

aiko以前は、中島みゆきのファンでした。2000年代半ばくらいまでのアルバム(CD)は、ほぼ全部揃っています。また、ライヴや夜会にも行ったことがあります。それぞれ1回ずつですが…。
最近は、昔の作品も含めて全く聴くことはなかったのですが、何となく久しぶりに聴きたくなったので、順に聴いています。歴史があるので、まだまだゴールは先ですけど…。

19作目(オリコン4位)。
今作も瀬尾一三のプロデュース。初の海外レコーディングにより、一部の曲をL.A.で収録。
出身地・北海道の地名が入った曲が2曲あるのが特徴です。

1曲目「C.Q.」は、単調な繰り返しですが、ちょっと不気味な雰囲気が残る曲。
2曲目「おだやかな時代」は、ゴスペル調のコーラスが印象に残る曲。リタ・クーリッジが参加。
3曲目「トーキョー迷子」は、オリコン25位。シングルとは別ミックス。歌謡曲っぽいですね。
4曲目「Maybe」は、第2回「夜会」の書き下ろし曲。この曲、好きです。
6曲目「永久欠番」は、歌詞がジンと来ます。このアルバムの核となるような曲。
7曲目「笑ってよエンジェル」は、25thシングル「with」のカップリング曲。ただし、別ヴァージョン。
8曲目「た・わ・わ」は、レゲエ調の曲。東京スカパラダイスオーケストラがホーンを担当。
9曲目「サッポロSNOWY」は、この季節にピッタリの曲ですね。
10曲目「南三条」は、ピアノのフレーズやサックスがブルース・スプリングスティーンを思わせるアレンジ。「歌暦」収録の「悪女」もそうでしたが、どうもこの手が好きなようです。
11曲目「炎と水」は、遠くても実は背合わせと言った感じの歌詞。「Flame & Aqua」と歌っている箇所は、歌詞カードを見ないと、ほぼ間違いなく何と歌っているのか分からないでしょう。

良いアルバムですが、前作「夜を往け」と次作「EAST ASIA」が傑作のため、間に挟まれて分が悪いように思います。シングルもヒットしなかったので…。
また、一番短い「た・わ・わ」で5分近く、それ以外のほとんどが6分、7分を超える大作(トータルでも69分58秒と、この時点でオリジナル・アルバム最長)なため、冗長な感じが否めません。
もっとも、北海道や札幌出身の人には、前述の通りご当地ソングが入っているので、愛着があるかもしれませんね。


歌でしか言えない/中島みゆき

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