今日は「中島みゆき」の79年3月発表、5th「親愛なる者へ」を聴きました。

僕が持っているのは、90年発売のポニー・キャニオンによる再発盤(オリジナル・マスター)。

中島みゆき5-1
(ジャケット表)

中島みゆき5-2
(ブックレット裏)

中島みゆき5-3

中島みゆき5-4
(ブックレット写真)
みゆき手書きのメッセージ付。

aiko以前は、中島みゆきのファンでした。2000年代半ばくらいまでのアルバム(CD)は、ほぼ全部揃っています。また、ライヴや夜会にも行ったことがあります。それぞれ1回ずつですが…。
最近は、昔の作品も含めて全く聴くことはなかったのですが、何となく久しぶりに聴きたくなったので、順に聴いています。歴史があるので、まだまだゴールは先ですが…。

実は、通販限定でリマスター盤(8枚組Boxセット)が発売されておりますが、値段が高いので購入していません。
この頃は音数も少ないので、リマスターでもそんなに大きく変わらないかもしれませんね。
このCDも音圧は若干低めですが、割と違和感なく聴けました。
オリジナル盤を忠実に再現した紙ジャケットでも出ない限り、買い直すことはないでしょう。

5作目は、初のオリコン1位。
このアルバムは、3rd「あ・り・が・と・う」同様、シングルの収録がありません。

2曲目「タクシードライバー」は、情景の浮かぶ歌詞が良いですね。
3曲目「泥海の中から」から4曲目「信じ難いもの」はメドレー。「信じ難いもの」は、バンジョーが良いですね。
5曲目「根雪」は、終盤インストに移行して曲末まで続くアレンジが斬新。
6曲目「片想」は、下の通り、歌詞カードの記載と実際の歌詞が一部異なっています。ただし、2回目の「うかれているのはおまえだけ」は、歌詞カードの通りに歌っています。

中島みゆき5-5
(「片想」の歌詞)

7曲目「ダイヤル117」は、翌年発表するアルバム「生きていてもいいですか」を予感させる、超暗い歌。ちなみに、「ダイヤル117」は時報サービスの番号。歌詞の「ねえ切らないで なにか答えて」は、時報サービスに言っている訳で、それを知って聴くと背筋が寒くなるような曲です。まあ、みゆきの歌い方も死にそうな感じなので…(笑)。
9曲目「狼になりたい」も、歌詞に「夜明け間際の吉野家」が登場するなど、情景描写が細かいです。「ビールはまだか」の部分が最高。
10曲目「断崖-親愛なる者へ」は、春の息吹を感じさせる歌詞に、途中でテンポ・アップする曲調が好きです。

歌詞のドラマ性がさらに高まったと思います。
アルバムとしての完成度も高く、初期の傑作の1枚。初期の作品の中でも、かなり繰り返し聴いた気がします。


親愛なる者へ/中島みゆき

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