私はある女子大で「メンター」という相談係をしています。

そこで一番多い質問は「出版社に就職したい」「編集の仕事をしたい」というもの。

そこで、出版系に関心がある女子に質問です。



1.出版社に行って、何をしたいのですか?

2.大手出版社なら、希望の部署ではないところに配属されることもありますが、それでもいいですか? 

3.「編集」ってどんな仕事だと思いますか? 具体的に。

4.好きな雑誌や書籍は? その「どこ」「どんな仕事」が好きですか?

5.ブログやミニコミなど、何か「書く」ことをしていますか? 

6.特技はありますか?

7.カメラは得意ですか?

8.パソコンは使えますか? 

9.好奇心旺盛ですか? 

10.未来を予測できますか?



編集や出版の仕事はとても楽しいし、やりがいがある仕事だと、私は思います。

読者モデルから女性起業家になった人もいるし、

ブロガーから料理研究家になった人もいます。

そうした人たちを発掘して、磨きをかける仕事が、編集者の仕事でもありますし、

いろいろな人たちとコミュニケーションして形を作る仕事でもあります。


残念ながら出版社は斜陽、と言われていますが、それでも仕事場はほぼ男女の差はなく、

でも、女子の感性を活かした企画を提案することもできるかもしれません。

その分、時間は不規則だし、考えようによってはブラックなこともあるかもしれません。


大手出版社では希望どおりの編集部に配属されないこともありますが、

小さな出版社や編集プロダクションなら、より希望の仕事ができる可能性があります。

でも、可能性です。


フリーランスでライターや編集者になっている人もたくさんいますが、

もちろん、いきなり電子書籍を出版したりするケースもないとはいえませんが、

多くのフリーランスの人はどこかで修行しています。


フリーランスは自分でやりたい仕事を選ぶことができますが、安定収入は厳しくて、時間も不規則になりがちです。


私は、「Can Cam」「ViVi」「マフィン」「フラウ」「25ans」などの創刊に関わり、フリーランスで編集の仕事をして、レギュラーの仕事が増えてきたところで法人化しました。

社員は10名くらいの小さな会社を10年ほどやったあと、会社を小さくして、25年目に解散して、また、フリーランスに戻りました。


編集の仕事はエキサイティングで、私の時代はよかったこともあり、海外取材にたくさん行かせてもらいましたし、いいものを見て、美味しいものを食べ、素晴らしい人に会う機会に恵まれました。

編集の仕事は大好きですし、おもしろいし、いろいろな仕事に応用ができます。

就活に突入する前に、自分でブログを書いたり、ミニコミを発行するといった「自分のメディア」を作るのもよいと思います。