最近、Mさんとの話題はといえば、お金の使い道について。

Mさんは小さな商売をしていて、それはとてもハタから見ていて儲かる商売ではないのだけれど、
目下のところ、「4億円の使い道」に頭をめぐらしている理由は、
もちろん、「宝くじ」の当選金。

といっても、当選したわけではなく、
「当たったら」という話。

Mさんは、近所に売り出し中の100坪くらいの土地を買う予定(笑)で、
「土地だけだから4億もしないで、上物も建つのではないか」と目論んでいるのですが、
果たしてどうでしょう?

そんなMさんに、小さな事業を営んでいるSさんが、
「あそこの土地を買って、そこで商売をするの?」と聞いたら、
「いや、あそこは家だけで、商売はいまのままでいいの」

Mさんの(あまり儲かっていそうもない、そして今度も儲かりそうもない)商売は、
もともとやりたかったことだから、今のままのスタイルでよい、ということらしい。

そういえば、今発売中の雑誌で「シンプルな暮らし」というようなタイトルがあったような気がするのだけれど、「やりたいこと」をこじんまりとやって、とにかく、なんとか生活ができればそれで幸せなんじゃないか、という考え方の人が増えているとか、いないとか。

たとえば、電気製品を使わずに、昔ながらのはたきや箒で掃除をする、というようなことが男性誌に買いてあって、「へえ」と思ったのだけれど、ダウン・トゥ・アースというか、原点回帰みたいな流は、ちょっとはあるのかもしれず、そんななかで「事業を始めたら、どんどん大きくしていこう」みたいな大実業家を目指す生き方よりも、「儲からなくても、好きなことを継続していきたい」という人が増えているような気がします。

「これからは『小商い』の時代だ」と言ったおじさまがいましたが、確かに、手と目の届く範囲で、身の丈の仕事をするということは、自分が一番納得できることなのかもしれません。

もし4億円手にしたら、とりあえず住むところと生活を確保して、小さな商売をやって暮らす、というMさんは、いちばん、今、憧れのライフスタイルなのでしょうね。

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