ちょっと前のことですが、NHK「女性が消える社会」http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/04/0406.html

いま、地方では若い女性がどんどん減って、
2040年にはなんとの自治体の女性は、ほぼ半数になってしまうというデータも!
http://www.daily.co.jp/society/main/2014/05/08/0006942338.shtml

若い女性が地方に住めない理由としては、
仕事がない、魅力がない、生きる術がない、ということがあげられるでしょうか。
かといって都会に出てきて就職したところで、それがいったいどこくらい「夢の実現」になるのでしょうか。

藤岡佳代子さんの「結婚の方程式」を読みました。
結婚の方程式/PHP研究所

¥1,620
Amazon.co.jp

愛媛県で婚活支援を行っている藤岡さんの本ということで、てっきり「婚活」のノウハウ本かと思いきや、婚活もさることながら、より大切なことがたくさん書いてある本でした。

晩婚化、非婚化、少子化が進み、一生結婚しない「生涯未婚率」も高まっているという事実。

男性の6人に1人が生涯独身というデータから、「このままでいくと、現在20代の男性の3分の1が生涯未婚の可能性」もあると警鐘を鳴らしています。
現在、30代男性の3分の1、女性の4分の1が独身者だそうですが、男性の半数、女性の65%が29歳までに結婚しているというデータも。
結婚適齢期は妊娠適齢期でもあり、それぞれの「家族」のありかたは早いうちにしっかりと考えたほうがよいということも示唆しています。

なんのために結婚するか、ということには、「おたがいが、いまより少しだけ幸せになるため」とも書かれています。

結婚しない人の将来に、孤独死や限界集落といった言葉が見え隠れする一方で、
「仕事も家庭も手にいれる」のが女性の生き方であるというようなプレッシャーが果たしてよいのかどうか、という、社会の風潮や政治の流れについても触れています。

そんななか、カップル率40%という「えひめ結婚支援センター」が行っているPRやイベントなどの仕掛けなども紹介されています。

「仕事と子どもも」と考える現代の社会のなかでは、高齢出産が増えるのは仕方がないことだと思います。ただ、「取り返しがつかないこと」も人生のなかにはあるのです。(中略) 欲しいときにできないということもあるのです。

結婚とは、ふたりの男女が愛し合うということだけではなく、女性にとっては、自分の人生のライフプランのなかで仕事よりもなによりも大切なイベントなのです。

現在独身で、子どももいない私は、これまでの人生に後悔はしていないとは言うものの、女性として生まれて、女性しかできない出産・子育てを経験しなかったことについては、年をとってから残念に思うようになりました。
病気や、いろいろな事情で、出産ができない女性もたくさんいることでしょうが、健康な女性であれば、元気で体力がある若いときに、幸せな結婚をして、子宝に恵まれるということは、自分や家族のことだけではなく、社会の幸せづくりの礎となることなのだと、この本を読んで改めて感じました。



結婚の方程式/PHP研究所

¥1,620
Amazon.co.jp