以前私の女性起業塾を受講してくださった女性から電話相談がありました。
最近、なんだかやる気が起きなくて、自分自身もなんだか人が変わったような感じもする。
周囲の人たちにも心配されたりするのだけれど、本来の自分はしっかりタイプなのに・・・
などという話をつらつらと。

長年、賑やかな都会のまっただなかに暮らしていたのに、
のんびりした郊外に引越してから、仕事をバリバリしなくてもいいような気にもなってきて、
キャリアアップとか、モチベーションアップにも興味が薄れてきつつあって、
それがいいのかどうかも不安のよう・・・

「そういうこととか、人生のターニングポイントのようなことって、ありましたか?」と聞かれ、
「もちろん、何度もありました」と答えましたが、
ターニングポイントの原因はいろいろありました。

仕事の変化。
環境の変化。
年齢の変化。

私の場合は、もともとが雑誌の企画・編集をメインにしていたものの、それは長く続けられないと考えていたので、どこかで変えていかなくちゃいけないという考えはあったものの、
会社で、社員もいると、なかなか業態を変えていくということは難しい。
難しいところを変えていこうとするからストレスになって、結構苦労した時期が何度かありました。

環境の変化でいえば、引っ越して、仕事の環境が変わると、当然、仕事に対する考え方や姿勢、ライフスタイルも変わります。
最近では、渋谷から世田谷に移転してしかもすべてをコンパクトにシフト・チェンジしたときは、自分のなかでの気持ちの整理にかなりつらい思いもある一方で、「コンパクトな暮らし方に向かう」という自信もついてくるという、マイナスとプラスのこころの作用があったように思います。

そして、年齢の変化。
自分では若いと思っていても、体力が落ちたり、女性であればホルモンのバランスが崩れたりすることで、気力が衰えることがあります。
かなり前ですが、あまりに無気力になってしまったことがあり、病院に行ったら「女性ホルモンを注射すると元気になりますよ」と言われ、注射してもらったら本当に元気になったことがあります。
でも、女性ホルモンは自分で創れるうちにはあまり注射などに頼らないほうがよいらしく、また、年齢によっては(つまり閉経後などでは)ホルモン注射をしても効果がなくなることもあるようです。

ということから、彼女には「体力や気力が心配なら、一度婦人科に行ってみては?」というアドバイスも。

相談をしてきた彼女は、もともとオトコっぽい考え方で、仕事もバリバリと、それこそ男女共同参画じゃないけれど、「仕事にオトコもオンナもないわ」というタイプだったらしいけれど、
やはり身体は正直なもので、女性は女性、なんですよね。
女性はもっと、女性ホルモンのことを勉強したほうがいいのかもしれないなあと、いまさらになって思ったりもしましたが、私はたぶんもう時すでに遅しだと思うので、若い方たちはぜひ、お考えになられるとよいように思います。

そして、結論としては、「なにをしたらいいか、わからない」といううちは、なんとなくだらだらと過ごし、その、だらだらとして過ごす時間を否定せずに肯定する、ということじゃないでしょうか。

つまり、「今日は1日だらだらしてしまった」とか「何もしないで1日が終わってしまった」と思うのではなく、「今日は1日ゆっくりできた」とか「今日は1日リラックスして過ごせた」と、ポジティブに自己肯定すること。
「1日は24時間しかないし、今日という日は今しかない(から、頑張る)」という考え方もあるけれど、頑張らずに過ごせる幸せな時間というのがあってもいいと思うのですよね、私は。

そして、のほほんと過ごしていると、
誰かがやってきて、
「そんなにぶらぶらしているんだったら、こんなことをやってみたら?」なんて仕事が来たり。

たぶん、そんな、棚からボタモチみたいなことだって、あるかもしれませんよ。

まずは焦らないことですよね。