今日のお昼に新入社員の研修の一環で行われた、

Amebaの新規事業アイデアプレゼンを聴きました。

週末も挟んでかなり本気で取り組んでもらったようで、

どこのチームもプレゼンのレベルは非常に高かったです。


しかし、Ameba総合プロデューサーの立場として、

相手は新入社員とはいえ、アイデアの選定には
いつもと同じ、厳しい目線で臨みました。



渋谷ではたらく社長のアメブロ


以下、「最後に社長から一言お願いします」

と言われて話した内容です↓


他の歴史ある産業と違って、
皆さんが働き始めたネット業界は、

「ほとんどのアイデアは過去に誰かがやっているか、検討されている」
という状態では決してありません


インターネットはむしろ逆で、
隙間とはいえないような大きな分野でも、
たまたままだ誰もやっていなかっただけの事業アイデアが

ごろごろあります。


しかし、ここからが厳しい現実なのですが、

ネット業界には、
アイデアはそれこそ湯水のようにあります。

例えばこのブログやtwitterを通じて、

私がアイデアを求める投げかけをしただけでも、

数十件かそれ以上のアイデアが読者から返ってくると思います。
(それも凄いことなんですが)

ピグなんかは仮想空間なので、

極端な話、やろうと思えば何だってできるので

アイデアは無限ともいえます。

アイデアはたくさんあるのに、

「誰もやっていなかっただけ」という分野が多いのは、
アイデアを形にする実現力
という一番大事な部分が難しいからです。

大量にあるアイデアの中から何かを選んで形にする際、

技術的な問題や、リソースの投資対効果などなどなど

数え上げたらきりが無いほどの問題に直面します。


ネットサービスにおいて、

私が言う「アイデアを形にする実現力」とは、
アウトプットが高いユーザー満足を得ることと同義ですが、
要は投下したタイミングで、
これは面白い、絶対使いたい、はまってしまう

などと思えるかどうかです。ところが

ユーザーの立場ではネットサービスに辛口な人も、

ひとたび自分がサービス提供者側になると、

途端に甘くなってしまうことが多いのです。



また、今日のプレゼンでは、
収益モデルの言及している人も多かったですが、
収益も大事ですが、
ネットサービスの場合、

使ってもらえなかったら収益モデル何もないので、
マネタイズを考えるのは取り敢えず2の次でいいです。


と、そのようなことを先ほど新人に話しておきました。