●刃物 イロイロ
★刃物(はもの、英語:bladed object)http://bit.ly/HBdOYk
刃という構造を持ち対象を切る(切断する、切削する)ための道具。または武器、刀など。
物を加工したり、生き物を殺傷したりするための基礎的な道具。刃に安全に手に持つための取っ手をつけたものである。
極めて綺麗な伝統的刃物を製造する社会には日本、アラビア、ヨーロッパ、中国などがある。
現代的な刃物は、鉄やステンレス(鋼)などの金属(一部セラミック製のものもある)で作られているが、過去には青銅(青銅器時代)あるいは、石製の刃物が主に用いられていたこともある(石器時代)。
生産地としては、日本では岐阜県関市や福井県越前市、大阪府堺市、兵庫県三木市、高知県香美市、海外ではドイツのゾーリンゲンが有名である。刃物鋼の原産地は島根県安来市とスウェーデンが世界的に有名である。
犯罪や事故を防止するため、刃物をみだりに所持・携帯することは法律により規制されている。
 
★刃物の話 :警視庁 http://bit.ly/HBuoXi
正当な理由なく刃物を持ち歩くことは、律で禁止されています。
これは、自分が怪我をしたり、人に危害を加える可能性があり、持っていることだけで、なんとなく気が大きくなって、いらぬトラブルに巻き込まれることもあるからです。
 
★包丁(ほうちょう)http://bit.ly/HA9x8T
食材を切断または加工するための刃物で、調理器具の一種である。元の用字は庖丁。
「庖」は調理場を意味する。
「丁」は「園丁」や「馬丁」のように、そこで働く男、つまり庖丁の原義は「料理人」のことである。
『荘子』の「養生主篇」に、魏の恵王の御前で、ある庖丁(ホウテイ)が見事な刀捌きで牛一頭を素早く解体して見せ、王を感銘させる記事がある。
彼の使用した料理刀を後に庖丁と称し、これが日本語読みで「ほうちょう」となった。
「庖」が当用漢字外とされたため、同音の「包」で代用することとなり、現在に至る。
概ね刃については、洋包丁は両刃(諸刃)で全鋼(刃全体が鋼でできている)であり、和包丁は、全鋼の本焼き、軟鉄の地金に鋼を貼り合せた合わせ(霞と呼ぶこともある)がある。
本焼きは片刃であり、合わせは片刃と両刃がある。
また、柄については、洋包丁は中子を挟み込んで鋲打ちで留めているものが多く、和包丁は中子を柄に差し込んだ上で桂を使って締めこんだ構造をしていることが多い。
 
★包丁(ほうちょう)の意味・語源・由来
【意味】 包丁とは、料理に使う刃物の総称。
【包丁の語源・由来】
包丁は、同音漢字の書き換えで、元来は「庖丁」と書く。
『荘子・養生主篇』の中に、文恵君のために庖丁が上手に牛を骨と肉に分けた話があり、伝説的な料理の名人として「庖丁」が登場することから、包丁の語源は料理人の名前とされることが多いが、原義を知らずに出された説で、名前という根拠はない。
漢語で「包(庖)」は肉を包んでおく場所で「台所」を意味し、「丁」はその仕事に従事する人や使用人を意味する語で、職名か一般名称と解釈するのが妥当である。
上記の話から、「庖丁」は料理人一般を指すようになり、日本でも平安時代以前には料理人をいい、料理をすることや料理の腕前もさすようになった。
やがて、庖丁(料理人)が使う刃物を「庖丁刀」と言うようになり、室町時代頃から「刀」が略され、料理に使う刃物の総称となっていった。
また、「畳包丁」「紙切り包丁」「裁縫用の裁ち包丁」など、「薄刃の刃物」の意味でも用いられるようになった。
 
★刺身(さしみ)の意味・語源・由来
【意味】 刺身とは、新鮮な魚介類などを生のまま薄く切り、醤油やわさび、生姜などをつけて食べる料理。刺し身。サシミ。お造り。
【刺身の語源・由来】
刺身は、室町時代から見られる語。
武家社会では「切る」という語を嫌っていたため、「切り身」ではなく「刺身」が用いられるようになった。
「刺す」という表現は、包丁で刺して小さくすることからと思われる。
他の説では、魚のヒレやエラを串に刺して魚の種類を区別していたことから、「刺身」と呼ぶようになったとする説もあるが、ヒレやエラの部分は一般的に「身(肉)」と考えられていないため、この説は考えがたい。
魚以外の材料で「刺身」と呼ぶものには、「たけのこの刺身」「刺身こんにゃく」、「馬刺し」や「牛刺し」などあり、魚の刺身の切り方や盛り付け方、新鮮な生肉(身)などの意味から呼ばれるようになったものである。
 
★出刃包丁(でばぼうちょう)の意味・語源・由来
【意味】 出刃包丁とは、和包丁の一。刃幅が広く、峰が厚くて重い、先のとがった包丁。魚をおろしたりするのに用いる。出刃。
【出刃包丁の語源・由来】
出刃包丁は、元禄の時代に大坂の堺で作られたものである。
出刃包丁の語源は、開発した堺の鍛冶職人が出っ歯であったことから、「出っ歯の包丁」の意味で「出歯包丁」と呼ばれ、刃物なので「刃」が当てられて「出刃包丁」になったとする説が通説となっているが、正確なことは解っていない。
 
★包丁の研ぎ方 http://bit.ly/IsCumZ  少し下の方に説明

★合口・匕首(あいくち)の意味・語源・由来
【意味】 匕首とは、つばのない短刀。九寸五分(くすんごぶ)。懐刀。ドス。ひしゅ。
【匕首の語源・由来】
匕首は、この刀には鍔(つば)がなく、柄と鞘の口がぴったり合うように作られていることから、「合う口」の意味で「合口」と呼ばれるようになった。
「匕首」の表記は、頭が匙に似た中国の短剣の「匕首(ひしゅ)」を当てた借字である。
 
★刀(かたな)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 刀とは、武器として用いる細長い片刃の刃物。
【刀の語源・由来】
刀は、「片(かた)+刃(な)」で、「かたな」と呼ばれるようになった。
日本は刀剣類の中でも、片刃が発達して使われていたことから、両面に刃が付いている「諸刃(もろは)」の太刀ではなく、片方のみ刃が付いた「片刃(かたな)」から「刀」になったと考えられる。
また、片刃の「な」は刀を表す古語で、「薙ぐ(なぐ)」と同系の語であろう。
 
★ドス(どす)の意味・語源・由来
【意味】 ドスとは、短刀・あいくちなどの小型の刀。
【ドスの語源・由来】
ドスは、人を脅すために懐に隠し持つことから、「おどす」の「お」が省略された語。
ドスをチラつかせることから、すごみを利かすことを「ドスを利かす」と言う。
また、脅す時の声は太く低い声であることが多いため、太くて低いすごみのある声を「ドスの利いた声」と言う。
 
★剣と日本刀 http://amba.to/IlatA0

★ハサミ・鋏(はさみ)の意味・語源・由来
【意味】 はさみとは、二枚の刃ではさんで物を切る道具。
"【はさみの語源・由来】
はさみは、動詞「挟む(はさむ)」の連用形が名詞化した語である。
はさみの漢字「鋏」は、金属を表す「金」と両側からはさむさまを表す「夾」の会意・形成文字で、もとは、鍛冶で熱した金属を挟むのに用いる「金鋏(金箸)」の類を意味した。
 
★カンナ・鉋(かんな)の意味・語源・由来
【意味】 かんなとは、材木の表面を削って滑らかにする道具。
【かんなの語源・由来】
古くは「カナ」と「カンナ」の両方の語形が見られるが、一般的な音変化とすれば「カナ」から「カンナ」になったと考えられる。
「カ」は「カリ(刈り)」もしくは「カキ(掻き)」の意味。
「ナ」は「ナ(刀)」「ナグ(薙ぐ)」「ナデ(撫で)」など諸説あるが断定は難しい。
「かんな」と言えば、室町時代以前は槍の穂先の反ったような形の「やりがんな」をさしたが、近世以後は堅い木の台に刃を付けた「台かんな」をさす。
 
★ノコギリ・鋸(のこぎり)の意味・語源・由来
【意味】 のこぎりとは、木材や石材、金属などを切るのに用いる工具。薄い鋼板のふちにギザギザの歯が刻みつけてある。のこ。
【のこぎりの語源・由来】
のこぎりは、『新撰字鏡』に「乃保支利」、『和名抄』に「能保岐利」とあるように、古くは「のほぎり」と呼ばれていた。
「のほぎり」の「の」は、刀「(片(かた)+刃(な)」の「な」と同じく、「刃」や「刀」を表す「な」が母音交替したもの。
「のほぎり」の「ほ」は「歯」の母音交替で、「ぎり」は「切り」である。
『大般若経字抄』や『名義抄』には、既に「のこぎり」の訓があることから、「のほぎり」が「のこぎり」に転じたのは、平安後期頃と思われる。
 
★まな板(まないた)の意味・語源・由来
【意味】 まな板とは、食材を包丁で切るときに下に置く板や台。
【まな板の語源・由来】
まな板の「まな」は魚の「真魚」のことで、元々は魚を切る時に使う板をさした。
古くは、魚も野菜も食材は「な」と呼ばれていたため、それを区別するために接頭語「真」が付けられたのが「真魚」である。
漢字の「俎板」「俎」は中国語からの拝借で、魚や肉を積み重ねて料理する台のこと。
古代中国では、供物を積み重ねて載せる台を「俎」と書いた。
 
★ナイフ http://bit.ly/IkmaFW
ナイフ(Knife)とは、対象を切削するための道具(刃物)で、切削部である刃と握りの部分で構成される。
武器と工具に特化したものを除く、手に持って用いる汎用の刃物を指す。
日本語の「小刀」(こがたな)のことであり、脇差を意味するしょうとう は含まない。
漢語の刀子(とうす)にほぼ相当する概念である。