最近はカタカナ語、つまり外来語がたくさんありますね。
昔懐かしい運動会の綱引きの掛け声、覚えていますか?
 
「オーエス! オーエス!」と言っていましたね。
その語源はフランス語なのだそうです。
フランス海軍が帆船の帆を引き上げる時には「オーイッセ、オーイッセ(ohhisse)…それ引っ張れ!」、と声を掛け合っていたそうで、それが日本に入ってきてしだいになまり、「オーエス」になったということです。
 
綱引きについては英語も関わっています。
綱引き攻略法として、綱の最後尾に体重の重い人を置き、重しの役割をたくします。
その選手は船をとめるときでいう、錨の役割を果たすこととなり、最後尾の選手のことを英語の錨「アンカー(anchor)」と呼ぶようになったのだそうです。
さらにこの言葉はリレーの最終走者を意味し、ひいてはテレビなどの司会、ニュースキャスターもアンカーというようになりました。
つまり「最後にコメントを言う人」「番組に重みをつける人」という意味合いなのだとか。
 
外来語がこんなに入りやすいのも、カタカナが開発されたからですし、仕合わせるアレンジ力の高さを物語っていますね。
 
西日本の雨の様子が気になります。
梅雨時の体調管理に気を付けて、どうぞお元気でお過ごしください。
(参考:「この言葉の語源を言えますか?」夢文庫)
 
〈ライター:斉藤知江子
 
写真は、綱つながりということで”綱渡りするリスざる”です。