抗がん剤の副作用➁ | 余命1か月から生還した医師が教えるセルフヘルスケア

余命1か月から生還した医師が教えるセルフヘルスケア

38歳の誕生日を1ヵ月後に控えた日、余命1ヶ月と告げられました.5ヶ月後、腫瘍は姿を消しました。生を与えられたのは克服法を多くの人に伝える使命を与えられたからだと感じ、ご紹介していくことにしました。

リツキシマブ(分子標的薬と呼ばれる新しい薬剤で


リンパ腫の腫瘍細胞表面にあるCD20と呼ばれる


スイッチに結合し腫瘍細胞を不活化させる薬)


投与後10分ほどして、全身がガタガタとふるえだし、


高熱がでました.




他の抗がん剤では即時性の副作用が出なかった


ので完全に油断していました.




先生から、腫瘍が大きいから初回のリツキシマブは


反応が強いかもとは言われていたんですが、想像


以上でした.




それだけ薬が効いている証拠だと言っていただけたのは


嬉しかったです.




その後に、指先と足先のしびれが出現し、いまだに


残っています.


正座のあとの感じに近い感覚です.




末梢神経障害は残ると言われていたので


覚悟はしていましたが、指先の感覚がこれほど


大事だとは知りませんでした.


細かい作業は思うようにできませんし、物はよく落とします.


先日も小銭を渡したつもりが渡せていなかったり、


困ることが多々あります.




何よりもショックだったのは、手術で執刀する際


「指先に目を持て」と言われるほど指先の感覚は


重要なため、今後メスを握ることができない可能性が


高くなったことです.




今まで自分の全てを捧げて


高みを目指し磨いてきた技術を失うことは、


言葉では言い表せない喪失感がありました.




プロスポーツ選手が怪我で引退する心境に


近いのではと思います.




幸い、少数精鋭の多忙な病院に勤務していたので


同年代の整形外科医に比べ、かなり多くの経験を


積むことができ、自分が目標としていたレベルには


到達できていたので、これも「天」の導きだと思い、


踏ん切りをつけ、受容できました.




それと同時に、「天」は自分に何を求めているのかと


思うようになりました.




(もともと神や仏を意識したことはなかったのですが


この頃から、なにか大きな存在に生かされていると


意識するようになっていました.


宗教やスピリチュアルのように人から与えられた


価値観ではなく、自分で感じたことなので、


その大きな存在を「天」と呼ぶことにしました.)



 【ご紹介】
 私が余命1ヵ月から生還する過程で
 身につけた知識、経験を書籍にまとめて
 出版しています。

余命一ヶ月から生還した医師が伝える 生命力の磨き方(SIBAA BOOKS)/青山ライフ出版

¥価格不明
Amazon.co.jp