昼の紹介はこちらです。
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【出会い】
あかりデイサービスの伊藤課長からお借りしました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
この書により、尊厳死の理念に基づいた終末期医療の実現に一歩でも近づくことができれば、協会にとって大きな幸せです。
尊厳死ってなに? 安楽死とは違うの? そんなあなたの疑問にお答えします。
【響いた抜粋と学び】
自分の死に様をどのようにしたいかを自分で決定したいと思うのは当然で、人類共通の願いでもあります。
日本尊厳死協会が提唱している尊厳死とは、人の不治かつ末期に際して、、自己決定をして自分の死に方、延命治療の不開始または中止を求めた自然死のことです。
まず「尊厳死」ってなに? の部分です。いたずらに体に管を入れて生命活動のみを行うのか、「人間」としての生ができない時点での死を決定することができるのが、尊厳死であり、人類共通の願いとまで書かれています。
多くの人は生きることに対しては考えることがあっても、「死」については考えられません。本書を通して、自分の生、自分の死を考えられるといいですね。
延命措置の不開始と中止の条件……①患者本人に、十分なインフォームドコンセント(主治医による十分な説明と患者の同意)に基づいた不開始・中止を求める意思がある(自己決定)、②客観的に病態が不治かつ末期の状態にあること、③尊厳ある生の確保と苦痛の除去を目的としたものでなければならない。
不開始は認められるが装着したら中止、取り外しはできないでは、患者は不治かつ末期の状態になっても尊厳死を選ぶ自由がないことになります、人権問題といわざるを得ず、不開始と中止は同じであると考えます。
尊厳死を実践するうえで大切なのは延命措置をしないこと、また延命措置を中止する条件です。医師が勝手に決めることではなく、家族が決めることでもなく、当事者であるあなた自身が決めること、としています。
あなたは今、自分の死に方を考える必要があるのです。
安楽死とは注射や毒物で人為的に死期を早めるもので、延命措置を中止し自然の摂理に従い安らかな死を迎える尊厳死とは概念が全く異なります、協会は安楽死を容認しておらず、多くの国および法王庁も尊厳死は認めても安楽死は認めていません。
尊厳死と安楽死がごちゃまぜになってしまっている人がいるかもしれません。安楽死は人為的に死期を早めるもので、尊厳死とは異なります。
しっかり理解しましょうね。
アルツハイマー型認知症に代表される神経変性疾患を中心とした認知症については、進行の遅い早いはあっても、次第に進行して行く疾患で、根本的治療薬はない状況からいいますと、「現時点では」と断った上でいえば、いったん認知症が 発症した場合は、不治の状態となります、しかし後述のように認知症になったことだけで「末期」とはいえないので「不治かつ末期」とはいえません。
その人のそれまでの生き方をもとに物事を考えたり、死生観を保ったりするのは大変困難になります、もともと胃ろうなどの栄養補給について拒否的だった人でも高度認知症になると「栄養不足になるといけないので管で栄誉を入れようね」などの問いかけに、疑いなく承諾するということもあります。
自分の医療に対する意思表示は、末期に近い意思決定よりは、認知症になる前、あるいは認知症になっても判断能力が十分にある早い時期に行っておく必要があり、それは最も意味があって尊重されるべき意思決定だと思います。
本書では認知症以外にも項目がありましたが、僕は高齢者介護に携わり、一番接する機会が多いと思いましたので、認知症の部分を抜粋しています。
認知症が進行していくと、脳がどんどん萎縮していく。そうすると、生まれて成長していくことで発達した脳が退化していきます。これは自然で考えれば当たり前の話です。筋肉だって、若いときに比べれば50歳を超えていれば間違いなく20歳のときと同じ状態ではありません。脳も同じだといえます。
脳が退化していったとき、子どものときと同じように将来を考えることは難しいのです。いかに生き、いかに死ぬのか、これは成長し、社会で生活していくことで身に付く能力なのだと考えます。
だから、認知症が発症する前に、今この瞬間から考えてもらいたいですし、発症しているのがわかっていればできるだけ早く、考えてほしいことです。
いかに生きるのか、いかに死ぬのか? 「尊厳死」から考えることができますね。
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