がんで死ぬのはもったいない/中川恵一 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
本が好き!: 書評でつながる読書コミュニティ で当選しました。ありがとうございます。
高齢者介護の現場で働く僕には一般の方よりも「がん」は耳にする言葉だと思います。


付箋がびっしりです!


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朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ-image




【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「がんを知る」ことがとても大事です、しかし、学校ではほとんど教えてくれませんから、自分で学ぶ必要があります。

学校の先生は医学の専門ではありません。知識がなければ教えられません。本書は医学部の准教授が書いています。
お医者さんの本……と聴くと「難しそう」と思っていませんか、本書は150ページ程度にまとめてあり、専門用語を多用せず、読みやすくなっております。

がんの入門書として手にとってくださいませ。

【気になった抜粋】
実際、がんは、からだのなかに生まれたモンスター(怪物)です、しかも、相当に賢い、からだには、からだのなかにあるはずのないものを退治する免疫機能が備わっていますが、がん細胞は、そうした妨害をくぐりぬけて着々と自分の「領土」を増やしていく「ずる賢さ」を持っています。

胃がんが減った理由は冷蔵庫にあります、胃がんの主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌で、免疫力が弱い乳幼児期に不衛生な水や食品を口にすることで体内に入り、そのまま胃に定着します。

がんの傾向を調べると、大きく2つに分けることができます、1つはアジア型のがん、もう1つは欧米型のがんです、ブラジルに移住した日本人ではアジア型の胃がんは、それほど減らず、欧米型の乳がん、前立腺がんも目立つほど増えませんでした、ブラジルの衛生環境や食生活が、かつての日本に近かったためだと判断されています。

日本が世界一のがん大国である理由は世界一の長寿国だからです、がんは一種の老化ですから、平均寿命が短いときには、がんで亡くなる人はさほど目立ちませんでした。

動物性脂肪のとりすぎは乳がんや前立腺がん、大腸がん、子宮体がんなど欧米型のがんの原因となると考えられています。

座って仕事をすることが多いデスクワーク中心の人の大腸がん発生率を1・0とすると、立ち仕事中心の人の危険度は0・27でした、つまり、仕事中に、からだを動かせば動かすほど大腸がんになるリスクが低下します。

「ひょっとして、がん?」と思うような自覚症状があったり、検診で異常が見つかったりしたら、すぐに病院へ行く「くせ」をつけましょう、「どうせ、たいしたことはない」と過信したり、「病名をはっきりさせるのがこわい」と先のばしにしたりするのは禁物です、特に、がんの場合、スピードが勝負です、発見・治療が遅れれば遅れるほど、治癒率は下がっていきます。

「このところ頭痛がする」「吐き気がとまらず、実際に嘔吐してしまった」「視力が低下した」「視野が狭くなった」「ものが二重に見えるようになった」といった症状があったら、一刻も早く病院に行きましょう、脳腫瘍や脳梗塞などの脳関係の疾患の可能性が高いからです。

がんは最初の治療が肝心です、主治医と相性が悪いとか、コミュニケーションがうまくとれない、意見を聞いてくれないといった不満や不安があるなら、治療を始める前に、セカンドオピニオンを受けて、場合によっては病院や医師を変更することを考えましょう。

転移や再発したがんは治療が難しい、退治しきれなかった「強いがん」は、どんどん進化していき、いっそう強い「スーパーがん」になってしまうからです。


【響いた抜粋と学び】
まずはがんについてサラッとおさらいします。

がんで命を落とさないためのポイントは、できるだけがんにならない生活習慣と、早期発見のためのがん検診の二段構えです。

ほとんどのがんは早期に見つかれば9割方治るのです、検診に行かず、あるいは検診でがんを発見しても放置してしまい、その結果、がんが進行して命を落とすようなことになれば、これほどもったいない話、残念なことはありません。

たとえがんだといわれても、あわてる必要はありません、がんといっても千差万別で、1つとして同じがんはありません、ですから、できるだけ情報を集めて、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。


今やがんは早期に発見すればほぼ治るのです。仕事が忙しいから……と放置していることでどうにも出来ない事態になるわけです。

情報を集めようにも一般人でがんについて専門知識を持つ人は少ないと思われます。ですから本書があると大変助かるのです。

がん患者の数や死亡率が急激に増えたことで、現代の病気のように思われていますが、エジプトのミイラに、がんが発見されたことでわかるように、古くから(おそらく原始時代から)あった病気です。

そんなに昔からがんというのはあったんですね! 驚きです。

最近の研究では、がん細胞は健康な人のからだでも、一日5000個もできていることがわかっています。がん細胞ができると、からだを守る免疫細胞(リンパ球)がやってきて、がん細胞をやっつけます。

免疫細胞も万能ではありません、人間のからだは機械ではないので、時折、がん細胞を見のがしてしまうことがあるのです、5000個のうち1個でも生き残ると、そのがん細胞がもとになって増えていきます。

毎日数千億個の細胞が生まれているということは、それだけの回数のコピーが行われていることを意味しています、コピーの回数が多くなると、100万回に1回程度ですが、ミス(突然変異)が発生します、コピーミスした細胞は生きていく力が弱く、たいていはすぐに死んでしまいますが、ごくたまに非常に強力な「死なない細胞」が誕生します、これががん細胞です。


仕事で置き換えましょう。100万前枚のコピーを頼まれたらそのうち1枚はミスしちゃいますよね。そのくらいの失敗はすぐに見つけられ、訂正されるのですが、ごくまれにたった1枚の失敗が大事なプレゼンの、大事なお客様の1枚に紛れ込んでしまい……プレゼンはあえなく失敗! あ~、ありえる……かも。

組織に置き換えても面白いかも。よく「腐ったりんご」が一つでも箱の中にあると、周りはすべて腐っていく、という話があります。組織も似ていて、だらしない人が一人いると組織の緊張が緩みすぎて組織と成り立たなくなる、ということがあります。

「あいつがこの組織のがんだ」
そんな言葉がたまに聴かれるかもしれません。たいてい、そのような、「がん」と揶揄された人は生きていく力が弱く、組織の中では淘汰されていくのですが、ごくまれに非常に強力ながん社員がいます。勤続〇〇年、万年平社員、というタイプ(勝手な思い込み?)がイメージしやすいでしょうか。
このような社員を野放しにしていると組織を破壊してしまうのだと思います。

世界中で、がんの研究に使われている「ヒーラ細胞」という培養細胞は米国のヘンリエッタ・ラックスさんの子宮頸がんから採取されたものです、ラックスさんは1951年に亡くなりましたが、ヒーラ細胞は現在も生きていて、世界各地の研究機関で使われています、がん細胞は、栄養を与え続ければあ、永遠に生き続け、無限に繁殖していくのです。

先ほどの話と続けますが、野放しにしたがん社員(あまり名前がよくないな)、衣食住が完備されてれば生きている間、組織を破壊し続けて、組織内に同じような社員を作ってしまうわけです。あ~おそろしい。

仮に、他人のがん細胞を注射されたとしたら、免疫細胞が「よそもの」と見なし、たちどころに殺してしまいます、がん細胞は自分が生まれたからだのなかでしか生きていけないのです。

別の会社から派遣されたがん社員であればもちろんよそものですから、ただちに受け入れ中止すればいいのです。自分たちの組織から生まれたがん社員は自分たちの組織内でしか生きていけないのです。
……こう考えると、がん社員が組織を破壊して仮に倒産してしまった場合は、それ以上貰い手がいないから組織破壊活動はできなくなる、と考えてよいのかな。

がんは正常な細胞を養うための栄養を横取りしますので、がん患者は栄養失調に陥りやすい、がんになるとやせるのは、がんに栄養を奪われているからです。

がん社員はやる気のある元気な社員のやる気を奪っていきます。愚痴や不満を漏らし、様々な手法で気持ちを沈めていきいます。やる気のあった社員は心の栄養失調になり、やがて病になり休職・退職にいたるわけです。

男性と女性を比較すると、がんは男性に多い病気だといえます、男性と女性のがんによる死亡率を比べると、男性のほうが1,5倍ほど多いのです、男性ががんになりやすい体質をしているわけではありません、男性の生活習慣に原因があります、特に喫煙は、がんを招きやすい、「世界からタバコが消えると、がんによる死亡者数は3~4割程度減少する」ともいわれています。

がんの最大の原因は喫煙で、がんの原因の3割を占めています、そして偏食、飲酒、運動不足などの生活習慣からくるものが3~4割程度、子宮頸がんや肝臓がんの原因となるウイルス、胃がんの原因となるピロリ菌の艦船などが続きます、喫煙の習慣をやめ、食生活を改善し、最近やウイルスを寄せつけない衛生的な生活を送り、適度な運動をすることで、がんになる確率を下げることができます。

喫煙家で、1日平均2合以上のお酒を飲む人は、どちらも摂取していない人よりも約3倍、がんにかかりやすくなります、食道がんの場合、1日30本以上のタバコを吸い、3合以上の飲酒を続けると約50倍の発生率になります。

味噌汁、漬物、イクラ・タラコ・明太子などの塩漬けの魚卵、塩辛、練りウニなど、高塩分の食品をほとんど毎日食べている人たちの発生率は、週1回未満しか食べていない人たちの2~3倍になります。


なるほどね。男性が今まで多くて、その原因には習慣があげられます。著者の中川さんは「喫煙」のリスクを教えてくれます。

今まで男性に多かった喫煙・飲酒は確実に女性も増えています。というのは社会進出を果たし、仕事をするようになると、どうしてもストレスがかかるからです。

居酒屋に行ってビール片手にしょっぱいもの(北海道弁でした。標準語で言うと塩辛いもののことです)をつまみ、タバコを吸う。

がんになる行動をずっとやっていただけなんですね。
そして、現代では女性にこのような行動が増えてきている(のかな?)。

健康的な生活習慣を送っていてもがんになる可能性があるとはいえ、その確率は低くなる。
がんの存在とは僕たちに正しい生活習慣、食習慣を送っていますか? というサインなのかもしれない。

僕の場合は生まれてこの方喫煙は未経験で、飲酒については年に数回しか口に含みません。

がんは全体でも6割近くが治る時代となりました、早期がんであれば9割以上が完治します、早期発見の切り札は「がん検診」です、つまり、がんで死なないための秘訣は「生活習慣を改める+検診による早期発見」です。

最後です。がんは不治の病から確実に「治せる病気」に変わっています。
喫煙、飲酒、塩辛い食習慣をやめること、気になる時はすぐに受診、定期的ながん検診で健康的な生活を続けましょう。



【編集後記】

本日はお休みです。溜まっている読み終えた書籍の抜粋をブクログに入れて、読書をします。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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