水素の貯蔵運搬技術と利活用の新展開 | 新社会システム総合研究所 公式ブログ

新社会システム総合研究所 公式ブログ

ご訪問ありがとうございます。
私たち新社会システム総合研究所(SSK)は
法人向けビジネスセミナーを年間500回ほど開催しております。
お客様の求める情報をご提供し、貴社のビジネス情報戦略パートナーであり続けます。

<NEDO/川崎重工業/千代田化工建設>
水素の貯蔵運搬技術と利活用の新展開
http://www.ssk21.co.jp/seminar/re_S_16242.html

[講 師]
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー部
 燃料電池・水素グループ 主任研究員 大平 英二 氏

川崎重工業株式会社 技術開発本部 水素チェーン開発センター
 プロジェクト推進部 水素エネルギー利用推進室 松本 俊一 氏

千代田化工建設株式会社 技術開発ユニット 兼
 水素チェーン事業推進ユニット 技師長 岡田 佳巳 氏

[日 時]
2016年8月25日(木) 午後1時~5時

[会 場]
TKP新橋カンファレンスセンター
東京都港区西新橋1-15-1 大手町建物田村町ビル

[重点講義内容]
<1>水素エネルギー利用拡大に向けたNEDOの取り組み
大平 英二 氏【13:00~14:15】

経済産業省「水素・燃料電池戦略ロードマップ」が
2016年3月に改訂され、家庭用燃料電池のコスト、
燃料電池自動車の台数といった数値目標が示されるとともに、
水素エネルギー利活用の拡大に向けた取り組みが本格化している。
本講演では、水素エネルギーに関する政策動向、政策実現のための
NEDOのこれまでの取り組みや今後の展開・方向性について紹介する。

1.水素エネルギーの意義と政策状況
2.これまでの取り組み
3.水素エネルギー利用の新展開

<2>水素エネルギーサプライチェーンの実現に向けた川崎重工の取り組み
松本 俊一 氏【14:20~15:35】

川崎重工は低炭素社会の実現を目指してCO2フリー水素の
製造、輸送、貯蔵および利用までの一貫した水素エネルギー
サプライチェーンを構築するために必要なインフラ技術の開発に
取り組んでいる。
その特徴は豪州に大量に存在する未利用の「褐炭」から水素を
安価・安定・大量に製造し、液化して専用運搬船で日本に供給する
点にある。本講演では当該チェーンのコンセプト、関連する
インフラ技術、今後の展開などを紹介する。

1.エネルギーを取り巻く状況
2.水素利用への動き
3.水素サプライチェーンのコンセプト
4.水素インフラ技術
5.今後の取組   

<3>水素の大規模貯蔵輸送システム
    “SPERA水素(R) ”技術の応用展開
岡田 佳巳 氏【15:45~17:00】

当社では水素の大規模貯蔵輸送技術としてSPERA水素システム
技術の確立を完了している。このシステムは水素を大規模に
「貯める」「運ぶ」を行う際の潜在的な危険性を従来のガソリンレベルに
低減できる特長を有している。またSPERA水素システムは各種の
大規模貯蔵輸送技術の中で実用化時の性能がほぼ実証されている
唯一のシステムである。
一方、水素は地球温暖化防止の有力な手段の一つとして期待されている。
本講演では本システムの各分野への技術の応用展開と構想について述べる。

1.有機ケミカルハイドライド法
2.SPERA水素システムのエネルギー効率と性能
3.水素エネルギーの大規模利用が期待される技術分野
 (1)水素火力発電  
 (2)回収CO2の化学的な利用/処分方法
4.SPERA水素システム技術の応用展開
 (1)CO2フリー水素サプライチェーン 
 (2)水素ステーション 
 (3)大型エネファーム
5.まとめ


[PROFILE 大平 英二(おおひら えいじ)氏]
1992年 東京理科大学理学部化学科卒。
2006年 北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科終了(理学修士)。
1992年 新エネルギー・産業技術総合開発機構入構。
1997~1998年 マサチューセッツ工科大学派遣研究員。
2001年~2003年 経済産業省 産業技術環境局 研究開発課出向。
2008年~2011年 NEDO万国事務所次長。
2011年~2012年 NEDO蓄電技術開発室長。
2013年 NEDO新エネルギー部主任研究員。

[PROFILE 松本 俊一(まつもと としいち)氏]
1981年 愛媛大学大学院生産機械工学科卒業後、川崎重工業株式会社入社。
プラント事業本部、原子力本部を経て2000年よりプラント営業本部にて
新エネルギー関連の事業化を推進。
2007年 新エネルギー・産業技術開発機構に出向し、
クリーンコール技術の海外展開に従事。
2010年に復職し技術開発本部にて水素チェーンの事業化検討、
高圧水素輸送トレーラ開発に従事。
2012年 石炭エネルギーセンターに出向し、クリーンコール技術の
事業化を推進。2015年に復職して現職。

[PROFILE 岡田 佳巳(おかだ よしみ)氏]
1984年 横浜国立大学工学部化学工学科卒業。
1986年 横浜国立大学大学院エネルギー材料専攻修了。
同年 千代田化工建設入社 研究所に配属。各種プロセス用触媒の開発に従事。
1998年 技術士(化学部門)。
同年 研究開発センター 触媒2グループ グループリーダー。
2002年 石油学会論文賞受賞。2005年 学位 博士(工学)取得。
2009年 技術開発ユニット 研究開発センター 技師長。
2013年 技術開発ユニット兼水素チェーン事業推進ユニット 技師長。
水素エネルギー協会理事、産総研東北センター外部評価委員、
文科省JSTによるエネルギーキャリア研究領域の
評価アドバイザー等を務めている。