前回紹介した、『3びきのやぎのがらがらどん』の、


三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)/著者不明
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 パロディー版ともいえる絵本がなかなか印象深かったので紹介します。
 『ヒュンヒュン ビュンビュン ビュワンビュワン』。
 ジョン&アン・ハセット 作、今江祥智&遠藤育枝 訳。


ヒュンヒュン ビュンビュン ビュワンビュワン/BL出版
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 話は、スクールバスに乗り損なった三姉妹の話。
 仕方なくその日は歩いて行くことになったのですが、学校へ行く途中に橋があり、そのたもとを『こわもてボビー』がなわばりにしていました。
 まずは、おちびちゃんが通ります。
 案の定、ボビーに絡まれます。
 「おまえのべんとうたいらげるまではいかすもんか!!」
 すると、おちびちゃんは
 「わたしはジャムドーナツ一個しか持ってないもん。中のおねえちゃんは六つあるよ。中のおねえちゃんが来るまで待ってたら?」
 おちびちゃんはうまく逃げおおせ、中のお姉ちゃんも同じ手で通り抜けます。
 さて。
 ここで真打ち登場。
 一ダースのジャムドーナツを所持するビッグなおねえちゃんは、おおきながらがらどんとは違う戦法でボビーに打ち勝つのですが、さてそれは…。
 おおきなお姉ちゃんの凄いところは、勝敗にこだわっていなかった所でしょうか。
 そしてその武器は、女性としてはちょっと悔しい結末です。
 そんなことで負けるな、ボビー。
 ちなみに、同じ台詞をうたた寝している夫の耳に囁くと、『かっ』と、漫画のように目を見開きます、一瞬。 
 ・・・なんて失礼な。
 なので、問いたい。
 おおきなお姉ちゃん、それで良いのか。
 なんだか、試合に勝って勝負に負けたって感じだぞ!




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