しゃっぴいおばさんのブログ -156ページ目

2018高知・梼原ツアーその2:オーテピア高知図書館

日曜市を楽しんでオーテピア図書館を見学しました。

オーテピア高知図書館の基本計画は平成23年から動き始め、2011年の東日本大震災の影響で免振装置の見直で計画は大幅に遅れ、平成30年に開館しました。

オーテピア高知図書館は、オーテピア高知声と点字の図書館、高知みらい科学館との複合施設「オーテピア」のひとつです。

図書館の大きな柱は、情報拠点機能と問題解決支援です。

 

Yさんが準備のために目黒区の図書館から高知入りしたのは10年前。

市立図書館と県立図書館を合体した図書館を作るためでした。

最初話を聞いたときは、そんなことできるのかなと思いました。私だったら絶対行かない!(笑)

Yさんにどれほどの苦労があったのか察することもできませんが、苦節10年本当にお疲れさまでした。

 

オーテピアの前には寺田虎彦の銅像がありました。

高知城の前には板垣退助の銅像があり、高知ではやたらに銅像が目につきます。

オーテピアの建物の外にトイレがあるのは、ひろめ市場が近いから観光客向けなのかな。

 

全てを紹介することはできませんが、簡単に図書館内を紹介します。

こちらは2階の案内カウンター

上からみるとこんな感じ。壁は「リ-フルーバー」といって、自然光を取り込む仕掛けなんだそうな。

図書館はというと、とにかく広い!

まずは4階のホールで説明を受けました。このホール、土佐漆喰や土佐和紙を使っているのだそうです。

どおりで何となく輪の雰囲気を感じたはずです。その他にも研修室や集会室などが充実しています。

4階の廊下にいきなり囲まれた階段の枠は、非常時のための枠なんだそうです。ちょっと違和感がある空間でした。

この階段を下から見ると、こんな感じ。

こちらは事務室。市立図書館と県立図書館の方が肩を並べて仕事しています。でも、館長室は2つあるとのこと。

選書も人件費の予算も別々です。一体どうなっているんだろう?

この図書館の大きな特徴は、閉架書庫の蔵書170万冊を、真ん中に設置したことです。「まんなか書庫」と呼ぶのだそうです。

そして、その4隅に貸出やレファレンスのカウンターなどがあります。地図の一部がこちら。

見せる閉架書庫は、ぬいぐるみで演出

図書庵のコンセプトは、”高「知」の樹を育む”

幹は真ん中にある閉架書庫、棚はリーフのイメージで、サインはオシャレにマグネットで取り外し可能。

パンフレット類は、前に垂れない工夫がありました。

雑誌も前にたれないようにゴムで固定。

データベースも豊富。提供データベースは要確認。

凄くおしゃれな空間に何故だかゴミ箱がありました。ディスプレイは書庫本の出納案内です。

高知といえば、よさこい祭り。お土産にも「龍馬」と「よさこい」がついてるものが多いです。

カウンタの一つ、高知資料デスク

おしゃれな椅子も段違いでリーフ模様が徹底しています。

視聴覚ブース

課題解決も図書館の大きな柱ですが、市立と県立の狭間が見える空間もありました。

テーンズコーナー

まちゼミも取り入れてます。

児童図書研究コーナー

子どもの読み聞かせの先の空間は、本当に落ち着きました。小学校の1教室分の生徒は座れます。ここで色々できそうです。

 

バリアフリー資料コーナー

こちらは、オーテピア高知声と点字の図書館の一部

 

夜の図書館のすがたがこちら。樹木の存在を感じますか?

全ての棚を紹介できなくてごめんなさい。気になった方は是非高知へお出かけください。

 

案内してくださったYさん、Sさんをはじめ、夜をお付き合いくださったKさん、Mさん、どうもありがとうございました。

Kさんも以前お会いしたことがあるとのこと、忘れていてごめんなさい。

Mさんに至っては、本も購入してくださっていたのに本当にすみません。

今は学校に異動したMさんも加え、ひろめ市場を楽しみ、チームラボの高知城のライトアップまでお付き合いいただき、充実した高知の1日でした。

 

2018高知・梼原ツアーその1:竹林寺から高知城まで遊ぶ

2月9日から12月12日まで、オーテピア高知図書館、梼原雲の上の図書館、越智町本の森図書館の図書館見学をしてきました。

今回のツアーは、図書館見学に加え、雲の上の図書館での編集ワークショップも大きな目的でした。

でも、いつものごとく、それだけでは終わりません。

 

まずは初日、高知空港到着組と高知駅到着組が合流後、竹林寺へ向かいました。

ここで発覚したのが、翌日見学予定の牧野植物園と竹林寺が同じ場所にあったことです。

その時初めて知るなんて迂闊でした。

 

竹林寺はとても素敵な場所でした。でも、何故か皆さん下を向いているでしょ!何故かというと、

彼女たちが興奮しているのは景色ではなく地衣類でした。

ここは地衣類の宝庫なんだそうです(笑)。

 

オーテピア高知図書館を見学する前に、

ちょうど日曜日だったので、しっかり日曜市も楽しみました。

そして、ひろめ市場で美味しい食事にお酒を楽しんでいたら、

「今日は、高知城ではチームラボによる光の祭りを開催中」と、懇親会に参加してくださった地元のMさんが控えめに教えてくれました。

お酒が入っているから、高知城を登るのを提案するは、躊躇したのだそうです。

そんな泥酔するほど飲んでいる人はいませんから、もちろん皆な大賛成。

高知城のライトアップを楽しみ、プロジェクションマップに興奮し、お城の中を見学し、

お城の外の大きな卵の灯りのイベントを遊び、嬉しいミラクルに大興奮でした。

付き合ってくださった高知の皆様、ありがとうございました。

たのしかったあ!♪

 

オーテピア高知図書館はあとでお知らせしますね。

今回はこの辺で。

 

追伸

図書館見学の話ではありませんが、

明日12月14日の金曜日のNHKのBSプレミアム19時30分から放送の「美の壺」に友達の御主人が勤める会社「藤木屋」が出るそうです。

よかったら見てくださいね~♪

http://www4.nhk.or.jp/tsubo/?fbclid=IwAR3PAIuP6ITtAWbfIYQjT4QYCBkKhkhko1KG__GSSbiut_KzHhD1DeJHlHw

 

 

12月8日13時半より井上靖の『星と祭』の復刊プロジェクト講演会のご案内

ユーザーだった旧高月町には何度も足を運んだことがあります。 図書館の2階は、井上靖記念館。 その長浜市の高月図書館の2階で、井上靖の『星と祭』の復刊プロジェクトの記念講演会があるそうです。 場所と時間: 12月8日13時半より高月図書館2階。 お世話になった元高月図書館長だった明定さんが会長になっての記念講演です。 お近くの方は、よかったら足を運んでみてください。 滋賀県の湖北地方は、とても信仰深い土地柄です。 幾多の戦を、仏様を地中に埋めて守り抜いたと以前お聞きしたことがあります。 高月にある渡岸寺の仏様は一度拝見したことがあります。 ちょっと腰をひねって、なんとも色っぽい仏さまでした。 講演会の詳細は、こちら、とりいそぎ知らせます。 hoshitomatsuri-fukkan.com/?fbclid=IwAR307ZJ5bfZeKYWTj4sD6gYWdYd2_dEe6KJALhAMI_UYpNQUFHYjrnDqouE

 

 

Webコラム「図書館つれづれ」55回が公開されました

Webコラム「図書館つれづれ」第55回が公開されました。

9月末に、昨年亡くなった先輩を偲ぶ旅を、先輩を慕っていた先輩方とイタリアを旅してきました。

今回は、先輩方にもお付き合いいただき訪問した図書館の報告です。

以前伺ったアメリカのクパティーノ図書館のように事前に質問を出していて通訳もお願いしたのとは違い、旅行のついでの訪問です。

大した情報ではないとは思いますが、旅行記として読んでいただけたらと思います。

 

ひとつだけビックリしたことがあります。

マントヴァ市の図書館では、以前は延滞本の督促は警察が家まで来ていたのだそうです。

延滞は犯罪扱いだったと聞いて、ビックリしました。

日本でもはるか昔には、そんなことがあったのかしら?

 

昨日のうちにコラムは公開されたとメールが来ていたのですが、夜に見たらミスを見つけました。

今までも確認をとっていたに修正依頼が来たりすることはありましたが、

何度か編集の方とやり取りをしているのに、こんなミスもあるのですね。

 

よかったら覗いてみてください。

https://www.nec-nexs.com/supple/autonomy/column/takano/column055.html

 

 

秘境図書館スポット:檜原村立図書館へ行ってきた

「私はHNの夫です」の不可解な文章がFacebookに送られてきたおかげで、17,18年ぶりでしょうか、Nさんにお会いするために檜原村の図書館へ仲立ちしてくれたHさんと一緒に行ってきました。

檜原村立図書館の面は、なんとも風情のある構えでした。

中に入るとボランティアの方々の手作りのスリッパと折り紙が迎えてくれました。

カウンターまわりの素敵な空間。丸いテーブルはイベントの時は引越しします。

「2つに折れるといいんだけど」なんて贅沢は言わない!(笑)

次に目に飛び込んできたのは、栞で作った木の屏風。栞は職員の手作りです。

人口2000人の村だからこそできる暖かいサービスを感じます。

児童コーナーの奥には畳のお部屋もありました。

郷土資料コーナーは、以前は中学生のたまり場になっていたこともあったとか。

Nさんが時間をかけて居心地の良い図書館へと変えていったのが察せられます。

大きな木の切り株は、伐採のお裾分けだとか。他にも本の段ボールを陳列用に使ったり、色々な工夫がされています。

帯は普通は捨てるのですが、丁寧に本に貼られていました。

 

利用者の大半はお年寄り。認知症などの本を取り揃えていたら利用者から「こんな本ばかり集めるな」とお叱りを受けたとか。

何とも微笑ましいですね。

保育園も小学校も中学校も1つだけ。

2000人の村で暮らすには、それなりの覚悟も必要です。

そんなお話もしつつ楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

床暖房の木に囲まれた素敵な空間の図書館ですが、Facebookからは一度も名前を聞いたことはありません。

私たちの情報は、もしかしたらかなり偏っているのではと、Hさんと帰りの電車の中でも話しました。

まだまだ名前の知られていない図書館で頑張ている司書はいっぱいいるのかなあとも感じました。

 

年が明けたら、秘境温泉と図書館をパックに日帰りツアーを企画しようかと思います。

お昼は、檜原村の住民だった絵本作家の松下紀久雄氏の奥様のランチ付き。

ランチの関係で、限定8名で募集します。

村の財政状況や過疎問題など考えさせられる話題も含めて、Nさんの17,18年の軌跡をゆっくりお聞きするのも目的です。

 

帰りに、ちょっと足を延ばして素敵な場所にも案内してくれました。

行く道中も奇麗だったけど、紅葉のピーク時はさぞかし奇麗だったかと思うと、ちょっと残念でした

 

パワースポットならぬ「秘境の図書館スポット」探しもありかなあと思えた一日でした。

Nさん、ありがとうございました。