私の語学センス
会社の帰り、「鳥升」を覗くと、少し待っただけで、カウンター
に座ることが出来た。
身体には悪いけれど、我慢出来なくなって鳥皮ポン酢を注文。
それに、枝豆と手羽先串を頼み、焼酎の水割りを飲む。
隣に座っていた若い男女のカップル、男性がコーラ、
女性が生ビールを飲んでいる。
男性はレスラーのように体格が良いが、恐らく下戸
なんだろう。
女性はほっそりしていて、顔立ちが東南アジア系だ。
最初の内、会話はほとんどなく、焼鳥を貪るように食べている。
暫くして、2人の会話が始まる。
だが、言葉が良く聞き取れない。
2人の会話からは、中国語でもないし、韓国語でもない。
一体どこの国の言葉だろう。
そのうち、やっと大きな声がして、何と二人は英語で
しゃべっているではないか。
英語が英語に聞き取れない。
私の語学センスはこんなものだったのだ。
2年も中国に滞在したのに中国語が上手くならなかったの
は語学センスが全く無かったからだ。