20歳の若者 | 上海大学シニア留学日記~その後

20歳の若者

社長と社長にお供した私の部下が2週間の中南米の

出張から帰って来て、久々に顔を合わせる。


別の2人の部下も社長の出張に合わせて休暇をとって

いたので、これまた久し振りに会う。


社長は帰国早々アフリカへの出張に備え、黄熱病の

予防接種に出掛けた。

社長は私より1歳上だが、体力がある。


夕方からヨーロッパの某国の交渉相手と契約書の

条文をめぐってやりとりする。

相当自分たちに都合の良い条文を強引に押しつけて来る。

譲れないものは譲ってはいけない。

必ず後で後悔する羽目になる。


そんなやりとりをしていたら会社を出るのが8時を

回った。


今日はどの店に入ろうかと迷った挙句、久し振りに

立ち呑み「富士屋本店」に入る。


ホッピーセット(300ccの焼酎のミニボトルとホッピー)

をとり、ハムキャベツとまぐろブツを注文。

この段階で精算して1,450円。



上海大学シニア留学日記~その後



隣で飲んでいた丸坊主頭の童顔をした青年が

話し掛けて来る。

この前来た時もいたので、顔を覚えている。


富山県から高校を出て上京し、電気関係のセールス

していると言う。

ほぼ毎日この店に来ているのだそうだ。

ここでいろいろな人と話すのが楽しみなのだそうだ。


今年は富山に宿泊し、アルペンルートに行ったし、

先週は糸魚川にも行ったので、富山の話題となる。

それにしても、こんな若い頃から立ち呑み屋に

通っていたら、相当の酒飲みになることは想像に

難くない。


私の年齢が66歳と知って、爺ちゃんより歳上だ、

そんな人と話が出来て感激ですとか言っていた。


私は知らない人と飲み屋で知りあって、仲良くなって

その飲み屋に通うというタイプではない。

友人達とは別として、どちらかと言うと一人で静かに

飲んでサッと帰るのが好きだ。


今日は良いとして、この店に来たらいつもこの青年が

近寄って来るのもどうも困ったものだと思いながら

この青年と別れる。青年は深々と頭を下げていた。