一難去って
朝出勤すると、また東ヨーロッパの小国で問題が
持ち起こった。
一難去って、また一難である。
船荷は陸送で、東ヨーロッパの小国の首都に到着した
のは良いが、今度はその荷物の陸揚げが勝手にされて、
荷物の中でも一番大事な、金目のものが破損したとの
報告が入った。
そもそも、陸揚げの方法を慎重に検討するため、
荷降ろしは、当社の専務が行くまで手を付けないよう
何度も相手方に念を押ししていた。
その製品は同じものがない美術品のようなもので、
修復するか日本で似たような代替品を探すか、
修復の場合、日本から専門の技術者を派遣することも
考えなければならない。
何でこんな事態になるのか全く嫌気がさす。
私は通訳が通訳の役目を果たしてないのだと想像している。
現地の当社の社員達も動揺しているが、起きてしまった
ことはどうにもならない。
そこで、当社の現地からの要請で、当社の非のないことの
事故報告書を相手側の施主にメールで送る。
本当にこの工事はケチの付き放しだ。
20時過ぎまで会社にいて、部下を残し、会社を出る。
12時間労働だ。
帰り、「鳥市」に立ち寄り、そら豆と焼鳥をつまみに
瓶ビール1本に焼酎のロック1杯さっと飲んで帰る。
本当に疲れる日だ。