辻仁成さんはとても好きな作家の1人です。
この作品は辻さんの作品の中で最も好きな作品なので、
だいぶ前より公開を待ち焦がれてました(アバターもよかったけど・・・)。
原作が好きな作品だとどうしても自分でハードルを上げてしまう分、がっかりすることも多いけど、
今回はキャスティングも絶妙だったので期待してさらにハードルが上げての観賞です。
序盤こそ若干の原作との違和感があったものの、
ストーリーの進行とともに徐々に引き込まれていく・・・
原作と違わぬ、胸に突き刺さってくる沓子と豊の感情。
ジレンマ。
静かで、それでも熱くあふれ出る情感。
葛藤。
嫉妬。
最後は・・・愛。
原作に違わぬ感動を得られました。
結末は原作で分かっていても、
それでもどうにかならないか・・と
2時間少しでは表現するに時間が足りないかなぁと少し感じましたが、
それでも、満足です(この作品を表現する自分のボキャブラリーも足りないけど・・・)。
また好きな映画が1本増えました。
この映画に出会って好きだと感じた方には、是非原作を読んでいただきたい。
より「サヨナライツカ」を好きになって頂けると思います。