先日、職場近くのデニーズが閉店した。
赤字ってわけじゃないけど、計画閉店らしい。

今日そのデニーズ跡地を通ると、まっ平らな更地になっていた。

僕は何度かそのデニーズにいったことはあるけれど、特別な思い入れはない。
次にここは何になるんだろうとか、次の変化にワクワクしている。(ちなみに次はセブンイレブンらしい)
けれども、たとえばそのデニーズで働いていた人にとっては、自分の人生の一部を消される思いなのかもしれない。

「デニーズが更地になった」という事実はひとつなのに、それに対する思いは人それぞれ。
当たり前のことなんだけど、人によって感じることが違うんだな。

人はみな、自分が主人公の人生を歩んでいる。
油断していると、他の人の人生の主人公を見失う。
自分の感覚だけが正しくて、それが最終解答であるかのように勘違いをする。

今日はデニーズ跡地で、少しだけここで働いていた人の気持ちになってみようと思えた。
思えてよかった。
この世に住む約70億人の数だけ人生があり、そのベクトルは驚くほど様々な方向を向いて、いろんな人の人生と交錯しあっているのだな。
そのベクトルが、僕のものとは違うものでも、僕はちゃんと受け入れて認めてきたのかな?
これからは、もっとちゃんと、形だけでなく心から受け入れていかなくてはいけないんじゃないかな。
それに気がつけてよかった。

そんなことを思いながら帰宅した。

夜空はすっかり春の星座で、鮮やかな春の大曲線を見ることができた。
これまでに見たおとめ座の中で、一番はっきりとスピカを見ることができた。
寒さは星を綺麗にする。
寒い春も捨てたものではないなと思った。





今日のニセことわざ

笑う門にはまず服を着ろ。