Georgie Fame 9月に来日公演/50 Years of Fame | BLACK CHERRY

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 Georgie Fame9月に日本にやって来る。2年続けての来日だ。

Ben Sidranと共演した昨年3月"Together Again"はとにかく最高で、 こんなにイイ気分にさせてくれたライブは久しぶりだった。今年はBen Sidranも5月に単独来日公演を行い、そして、ついにGeorgie Fameもやって来る。昨年のステージでは、毎年のように日本にやって来るBen Sidranはともかく、Georgie Fameの昔の名前で出ていますとか懐メロ大会ではない、今を感じさせるステージが素晴らしかった。たとえ見た目は若い頃と変わっても、いまだに現役バリバリで、音楽への愛情に溢れた粋なステージさばき。演奏に時々Jokeを織り交ぜながら、観ている人々を楽しませ、心地良くさせてくれる彼らのエンターテイナーぶりに脱帽したものだ。Benは黄金の左手でリフを弾きながら絶妙のリズムでTalking Jazz、そして右手から繰り出される流麗なフレージング。一方、Georgieの方は、若い頃に比べて渋みを増した声で軽やかに繰り出される切れの良いVocalese。お互いを尊敬し合い、信頼しあいながらそれぞれの持ち味を生かしきった、かけ合いは大人の洗練に満ちていた。プロデューサー、レーベル経営者としての顔も持つ知的で常にクールなBen。60を過ぎて髪の毛が真っ白になっても陽気で華やかなオーラが漂うGeorgieの静と動のステージは文句のつけようがなかった。そういや、Georieは昨年の公演の後で「また近いうちに是非会おうよ」と約束してくれたのだった。

 

 Georgie Fameの今回の単独公演は "50 YEARS of FAME”と銘打った、彼のプロでの音楽生活50周年を祝ってのもの。

注目すべきは、今回はベースレスのOrgan Trioでの来日であること。そういえば先日のBen SidranもTrio編成ではないものの、ベースレスでOrganをプレイしてたっけ。BenもGeorgieも年は取っても音楽的意欲は常に前向きでHipですな。Benの公演では、お馴染み息子のマルチ・プレイヤーLeoがドラムを叩いていたけれど、Gergieの場合も息子2人Jamesと Tristanを伴ってのTrio。90年代からこの親子Trioは活動しており、息はピッタリだろう。

今回は思う存分、GeorgieのHammondが堪能できるって事だ。

こりゃ楽しみだ。どうやら今年の9月は大変な事になりそうだ(財政的にも)                                

○詳しくはこちら→http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/index.php?yr=2009&mn=09#403

 

(Hit-C Fiore)