Swing to the Right/Utopia | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 来日公演は残念ながら行けなかったが、東京公演を全制覇した友人によると

ロックなTodd全開だったらしい。

メロディアスなBallad路線を期待した方々にとっては残念であったかもしれない

が、熱いロッケンなToddも,実は知ってる人は知っているToddの魅力の一つ。

Toddは色んな魅力を持った魔術師なのだ。

個人的にはToddのフィーリー・ソウル風の路線も大好きだけど

やっぱりビート感があってメロディーの良い曲も大好きなのである。

キャッチーなポップスとして魅力的、そしてToddらしいメッセージを盛り込んだ

歌詞も最高な、この曲なんか特に!


Lysistrata

ttp://www.youtube.com/watch?v=oNs2uoFT_u4


↑BassがWill Lee先生か?

でもWill LeeよりコーラスもバッチリなKasimでしょ、この曲は。


この曲が入ってるアルバム『Swing to the Right 』はUtopiaの中でも一番聴いた

回数が多いと思う。

歌えるベーシストKasim以外の二人のメンバーも演奏しながらバッチリきめる

絶品のコーラス・ワークとタイトなバンド・アンサンブルがUtopiaの魅力。

この頃のToddは同棲していたBebe BuellAerosmithSteven Tylerとの間に

産まれたLiv Tylerを自分の娘のように育ててていたんだろうか?

(なんてイイ奴なんだ、Todd!)

Toddは元々、人間愛に溢れ、理想主義者の面があるけれど、この作品では

社会を憂い、熱いメッセージを投げかける。

Swing to the Right 』はヤバイ方向を向き始めたアメリカへのToddなりの真摯

なメッセージなんだろう。

Ray Bradburyの本のタイトルまんまの“Fahrenheit451”。

音楽作品を「コンテンツ」なんて呼んでいる今時のITかぶれのお間抜け連中に

聞かせたい“JunkRock”。

その名の通り、かなり衝撃的な内容の“Last Dollar on Earth ”と、

わりとポップな曲調にシリアスな歌詞でぶった切っているのが最高。

ソウルフルな“Only Human”でのToddのエモーショナルな歌いっぷりが良い。

そして今やライブでおなじみToddらしい人類賛歌“One World”。

O' jaysの“For the Love of Money ”のカヴァーはおなじみPhilly Soul好きな

Toddの面目躍如でコーラスもバッチリでカッコイイ。


O'Jays - For The Love Of Money 1974 Live

ttp://www.youtube.com/watch?v=YeyHtGGhb5Y&feature=related


次回のToddの記事は大好きなNazzについて書こうかな。


                       Hit-C Fiore