「相互確証破壊」 石持浅海 文藝春秋 ★★ | 水底の本棚

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相互確証破壊





第一話の「待っている間に」は、エロ部分がメインストーリーと無関係。


ミステリ部分だけで十分に話が成立してしまう。


まあ、成立したところで面白くもなんともない話なのだが。



エロ部分に興味がないというようなキレイ事を言うつもりはないけれど、


少なくともミステリに対して、エロを求めることはない。


だから、エロ部分は全部読み飛ばしたのだけれど、


(そもそもエロ描写がワンパターンで面白くない。著者の性癖か?)


第一話に関しては、ほんっとうに何の関係もなかったのであやうく本を投げ捨てそうになった。




ただ、第二話以降についてはエロ部分がある意味必然として組み込まれていたので、


投げ擦れるのは思いとどまれた。


だからと言って面白かったわけではないのだけれども。