一度目の癌を宣告されたとき

まだ20代で幼稚だったこともあり

この曲を聴きながら

一晩中泣いた


本当に

弱虫だった


そして

愚かだった私は

残りの人生を

自分のためだけに生きようと

自分が幸せになることや

自分の成功ばかりを考えて行動した


でも何故だろう


二度目に癌が見つかったときは

歳をとっていたせいなのか

不思議と

自分のことはもういいや

という心境となっていて


家族やクライアント様など

私の側にいて下さる人々のために

精一杯生きてやろう

誰からも必要とされなくなる日まで

絶対に生き抜いてやろう




自然に思えた


だから

私は

他人からなんと言われようと

どんなに誹謗中傷されようと

心が折れることは無いし

そんなものに

いちいち反応している

暇も時間も無いと分かっている


そして

「選手クライアント様全員に金メダルを」

「世界中に正しいトレーニングの普及を」

という

傲慢な自分軸や目標を

ぶらせるつもりはないし


誰に何を言われようと

常に全力疾走で

毎日倒れるまで仕事をする

というスタイルを

変えるつもりもない


私はたまに自問をする


弱虫だったあの頃と比べ

少しは強くなれたのだろうか


自分を捨てて

人のために役立てる人間に

なっているのだろうか


生来なまけものの私は

いつまた動き出すか解らない起爆装置と

リミットを予測できない時限装置を

常に体内に埋め込んでいなければ


きっと

昔のように弱虫で

臆病な怖がりやさんのままで

人を助けようと行動することもなく

仕事も手を抜いて

テキトウなところでさぼっているのだろう


そう考えると

私が持って生まれた運命に

心から感謝


そして必ず

起爆装置と時限装置を背負ったまま

111歳まで生きてみせますウインクアップキラキラキラキラキラキラキラキラ