函館市企業局交通部710形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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函館市の観光の足として活躍する函館市電、路面電車にしては中々のスピードで駆け抜けていくのはテレビでもチラッと写る光景で地味に有名かもしれません。札幌市電に慣れると、どうもスリルを感じてしまいます(笑) そんな函館市電の主力のひとつが710形です。ひとつ目のライトが一昔前の都電みたいですね。少なからず影響を受けているそうですが…。

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行き先表示幕は何とも懐かしい筆文字となっています。行き先の湯の川電停と言えば、水曜日放送の某北海道のローカル番組で、タレント二人がダッシュしてソフトクリームを買いに行き、そのソフトクリームをそこの事務所の社長とテレビ局の一介のサラリーマンが早食いするという一幕で有名な喫茶店の最寄りですね。あのソフトクリーム、普通に座って食べてても落としそうになります(現にお茶をしにきたマダム集団の一人が落下させていました)。

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さてそんな某ローカル番組はさておき、車内です。アイスグリーンに塗られた各部と登場時期に似合わない木で出来た床。懐かしさを感じるだけでなく、金具がついた靴を履くことが多く、鋼板やリノリウムだと床を傷付けてしまうという北国特有の事情があるのでしょうね。

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ドアです。まずは中央の入口から。窓が上下二段といういわゆる「バス窓」となっています。画像にチラリと見えていますが、大きなステップを多少でも解消するために補助ステップがあり、黄色に塗られています。

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運転台側の出口ドアです。広くないドアのスペースを稼ぐためか2枚構成の変則的なものとなっています。

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運転台です。中央には客室との簡単な仕切りがあり、その上には運賃表示機があります。

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天井です。節電してるわけではないのですが、照明の蛍光灯はかなり少ないです。中央に広告ホルダーもあるのですがご覧の通りです。

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窓です。ドア同様バス窓です。日除けは無いようですね。

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少し近寄ってみました。降車ボタンが最近のバスで見られるような形状に変わっています。機能性で見れば便利で判りやすくなっていますが、ノスタルジーを求めるならこれはよくありません。

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座席です。こちらは8人掛けと言ったところでしょうか。手前側の2席は優先座席で、背ズリに広告付のカバーがかかっています。袖仕切りはパイプにラバーが巻いてあるもので、冬を中心とした冷たさを軽減しています。この配慮はうれしいですね。ちなみにこちらの座席は非暖房となっています。

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そしてこちら、運転台側の座席です。注目すべきは座席下。何やら不自然に張り出したメッシュカバー、そのカバーには黒い汚れ、そしてほのかに漂う灯油の臭い…。この車両の座席ヒーター、なんと内燃式です。今まで数々の電車に乗ってきましたが、内燃式のヒーターを持つ電車はここしか見たことがありません。正直びっくりしました。

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運転台仕切り際の座席に寄ってみました。他と同じく袖仕切りがありますが、なぜか背ズリだけがその仕切りをくぐって先まで伸びています。アッツアツが予想される座面には果して座っていいのでしょうか、それとも荷物を置いたときにカーブ等による衝突を和らげるためでしょうか…。

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この冬もまた、灯油のにおいがやってくるでしょうか。



 

 



 

 



 

 



 

 










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