現在四国で増備が続く1500形です。高徳線や牟岐線など、徳島地区を中心に活躍しています。徳島県は日本で唯一電化路線ゼロの都道府県ですが、車両に関しては真っ先に新車を導入してもらえる地区ですね。この系列は投入する度に改良・変更が行われており、外装・内装共に微妙に、時には大胆に異なっている私みたいな趣味を持つ人泣かせの系列でもあります。現在八次車までが登場しており、左が登場当初の一次車、右が四次車です。スカートの色、方向幕の位置、構内誘導用のステップの位置など、微妙な違いが有ります。
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それでは車内です。JR四国の気動車としては初めて転換クロスシートを採用したオールクロスシートとなっています。
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ドアです。片開きで、化粧板は貼られていません。特筆すべきはステップが無くなったことですね。ホームの嵩上げも同時に行われたようで、嵩上げを行っていない路線では法律に抵触することから回送のみの走行だそうです。JR西日本タイプのドアチャイムも装備していますが、本家よりも少々安っぽい音です。そしてそして、やっぱり開閉ボタンの設置位置は高めです。子どものいたずら防止なら結構ですが、車椅子の方には少々厳しいのではないでしょうか? 画像は隣に車椅子スペースが存在する場所だけに、ここだけでも設置位置は低めにするべきだったと思います。
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運転台です。この手の車両ではよく見かける半室構造となっています。運賃箱や運賃表など、ワンマン運転に必要な設備を備えています。右側にはLED表示機があります。
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天井です。冷房吹き出し口はライン状となっており、送風補助が無いためスッキリしています。照明はカバー無しの蛍光灯で、気動車故か本数は少なめです。
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窓です。今時の新造車両にしては珍しく二段窓となっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
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座席です。ドア横は固定式、それ以外は転換式のクロスシートです。形状は223系1000番台 に似たものですが、背ズリが低めであり、223系のそれと比べて何か物足りない上に腰回りの食いつきは微妙です。固定式座席にしても、座面の奥行きが足りないのか背ズリの角度が悪いのか、前に押し出されるような感覚を覚えます。
トイレです。大型トイレで、中は洋式となっています。
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さて、1500形でも異色のグループなのがこの七次車です。これまで製造は新潟トランシスが担当していたのですが、このグループのみ近畿車輛が製造しており、外観が大きく異なっています。なお、八次車はまた新潟トランシス製造に戻っており、デザインも六次車以前と同様のため、この七次車はある意味浮いた存在となっています。
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側面にはこのようなロゴが。四国のロゴって、文字にちょっとしたイラストを加えるという、九州みたいな派手さは無いのですが、そんなさりげなさとカッコよさが個人的にはお好みです。
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七次車の内装です。オールクロスシートの車内をやめ、四国お得意のクロスシートとロングシートを点対称に配置するセミクロスシートの車内となっています。また化粧板の一部を白色としたため、明るくなった一方で少々冷たく感じます。
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ドアです。特に変更点は有りませんね。足元をイエローとしたくらいです。
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ドア上には開閉ランプも設置されました。開閉時に点滅します。
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運転台です。相変わらずの半室構造ですね。ただ運賃表が右上に移り、LED表示機がなくなっています。
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座席です。まずは転換クロスシートから。構造自体はそのままですが、モケットがグリーンになり、ヘッドレストカバーも白色になっています。
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ドア横の固定座席裏です。補助椅子の設定は有りません。
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煙突がある部分は他の車両と同様に補助椅子がセットされています。
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トイレです。ドア横にヒーターが設置され、ボックスの角は丸みを帯びさせた上で木目の化粧板を貼っています。
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七次車以降採用のロングシートです。袖仕切りは肘掛を兼ねた板とパイプですが、板は正直低すぎて肘掛としての機能性はあまり期待できません。
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優先座席は青色のモケットとなっています。座り心地ですが、見た目は321系 同様に薄く見えるのですが、割と柔らかめです。ただ背ズリが低い割に座面の傾斜は強めなので、安楽姿勢を取れるかと言われれば穏やかに「NO」という気がします。何より、この配置で一番残念なのは、クロスシートに一人で座ってると、ロングシートに座った方からの視線が思ってたよりも気になるということ。そりゃあずっと横から自分の方向に体を向けられているとどうも落ち着きませんよねぇ。
それはここ、ロングシートの袖仕切り部分。大型の板となっています。JR会社としては東日本、東海、西日本に続いての導入となります。凹み量の少ない窪みに、肘掛としての機能なんぞ望むべくも無く・・。
優先座席です。隣は車椅子スペースとなっています。普通、車椅子スペース横の袖仕切りといえば、窓と被ることからここ とかここ のように従来の袖仕切りに近いものを持ってくるのですが、海を隔ているせいかそのような細かい手法が伝わっていないらしく(失礼)、ドア横と同じ袖仕切りを持ってきています。気になるのはどうやって袖仕切りを支えているかですが、窓際の端上部にパイプを通すことによって支えているようです。この方法をとれば、車椅子スペース横を大型としても特に問題ないことが証明された所を見ると、この袖仕切りの存在価値は大きいのではないでしょうか(?) ただ、このように袖仕切りを大きくしてしまうと、介助者の方が横に座った際、車椅子の方がよく確認できないという欠点があります。構造的には出来たとしても、他社は意図的に従来に近いものを使用しているようです。
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