現在、和歌山地区と岡山、広島地区で地域輸送の一翼として活躍しているのが105系です。その中でも、3扉で新製された0番台を取り上げます。前面こそ同じような顔をしていますが、同じ系列に含めてよかったのでしょうか・・。まぁ今や新規製造車両おいても、通勤型でも近郊型でも同系列に収めてしまうことも多いので、あまり問題でもないようですね。こちら広島で活躍するグループです。かつては「ゆうパック塗装」と呼ばれるこの姿で活躍していました。
とは言え単色化の波には何人たりとも抗うことは出来ず・・。全編成の末期色化が完了しています。黄色いパンダ、と言ったところでしょうか。
よくよく見ると、ゆうパック塗装の上から塗りつぶしているんですね・・。
こちらは岡山地区で活躍する車両。福塩線の普通列車を中心に、岡山まで来る運用もあります。黄色に青いラインがオリジナルです。
こちらも例外無く単色塗装化が進み、最近全編成が右の末期色となってしまいました。よく見るとこのオリジナル塗装、青帯を無くしたらそのまま末期色になるんですね(汗)
3扉車のトップナンバー。実は岡山に存在しています。
車内です。さしずめ「近郊型通勤電車」と言ったところでしょうか。全車に体質改善30N工事が施されており、JR西日本お得意のベージュが目立つ色使いとなっています。
車端部です。仕切り扉が窓が大きい新品に交換されています。また妻面の化粧板はおなじみ、ベージュ色となっています。これだけでもかなり印象が異なりますよね。
最前面です。ワンマン運転をしない広島地区のものです。和歌山地区では、ワンマン運転に対応した改造が施されています。仕切り窓は高めに設置されており、座席こそあるものの前面展望は立って見ることになりそうです。
こちらはワンマン運転対応車両の最前面。ワンマン運転に必要な各種設備が揃っています。近年運賃表示機がLCDディスプレイに交換されています。
天井です。元々非冷房でしたが、後に集中式クーラーが載せられています。蛍光灯はカバー無しのままで、本数も少なめです。
この時期の冷房改造車によく見られる網棚にでーんと乗っかった冷房機器です。なんとまぁ・・。
窓です。配置は基本的に同じ3扉の113系と同様です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、窓は体質改善に合わせて交換されており、下段固定、上段上昇式となっています。
座席です。ドア間は3+4+3の10人掛けとなっています。袖仕切りは簡素なパイプ式、閑散線区の運用が中心のためこれでいいと判断されたのでしょうか。
優先座席とセットになったドア間の10人掛けです。緑地にピクトグラムをちりばめたモケットは最近お馴染みになりつつありますね。
車端部の5人掛けです。2+3で区切られており、妻面は仕切り窓が開けられ、機器スペースが張り出している関係でゆとりが生まれています。今時このようなゆとりを有する車両も少なくなりました。
ちなみに広島地区で活躍する編成では、優先座席でありながら、ピクトグラムをちりばめたものではなく、普通の青いモケットを使用したものも存在します。ちなみにこの編成の一般座席のモケットはベージュ色です。未だ残っていたのですね、非ピクトグラム優先座席を有する編成・・。
画像は和歌山オーシャン色をまとう編成です。今は全て下の画像の塗装になって消滅していますね。
和歌山地区も例外なく塗装の単色化が進み、現在では全車単色化が完了しています。
とは言え、青一色への塗りつぶしとなったため、「帯がなくなった」と取れば、塗装変更後もあまり違和感を感じません。
こちらは和歌山在籍の車両。座席モケットの他、中国地方の車両とはチョコチョコと違いが見られます。
ドアです。化粧板は貼られていませんが、それが国鉄クオリティ。半自動化工事が施されており、開閉ボタンが右側に設置してあります。後付け感満載ですが(^^;; 後は、ドアエンジンがやけに大きくなっています。
車端部です。座席モケット以外は中国地方在籍車と変わりませんね。
そして和歌山地区にも紀伊田辺-新宮など軽く鬱が入りそうな長時間運用も存在することから、トイレが設置された編成もいます。
天井です。一応こちらも冷房化されているものの、扇風機も残されています。
窓です。大きく中国地方在籍車と変わりません。
座席です。こちらは青いモケットが採用されています。座り心地としては、ロングシートといえど長距離利用に配慮して座面が長く取られているため、空いていれば割とくつろぐことが出来るという印象です。少なくとも4扉車よりは快適に移動することが出来ると思いますよ。背ズリもある程度角度がつけられていますが、こちらは少々硬めです。
そして優先座席とセットになった座席です。こちらも例によって緑をベースにピクトグラムを散りばめています。
東日本大震災を受けて太平洋沿いを走る紀勢本線でも津波対策が活発に行われており、時々避難訓練をして有事に備えています。車両側にも避難用のはしごを袖仕切りに取り付け、非常時はすぐに使える状態となっています。
車端部の5人掛けです。特にどう、という違いはありません。
トイレです。こちらは岡山地区で活躍する編成で、元々トイレはなかったのですが地元の資金援助でようやく重い腰を上げて設置した経緯があります。中は洋式ですが、バリアフリー対応ではありません。段差がありますので気を付けましょう。
そしてこちらが和歌山地区の編成。こちらは段差がなく、車椅子の方も一応使えそうです。
車椅子スペースです。付帯設備は握り棒とヒーターがあります。
さて、後回しになりましたがこちらは和歌山地区にいる編成のドアです。何やらステッカーが貼られていますね。
…パンダがいます。横に非常用のはしごがあることから、ドアからの降り方を示しているんですね。キャラクターがパンダなのは間違いなく白浜のアドベンチャーワールドからでしょうね。