JR西日本205系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


205系といえば、平成生まれの人でも「あー、昔の山手線の・・。」という人が多いかと思いますが、JR西日本にも205系が走っています。国鉄時代に投入された0番台は、元々京阪神緩行線で走っていましたが、321系導入により、一旦阪和線に転属となります。そして、ラッシュ時・尼崎-高槻間限定運用ながら、緩行線へ出戻りを果たしています。その際に、なんと現在の207系321系 と同じ塗装になって登場しています。この塗装が出てきた時には大いに驚愕したことを覚えています。


とは言えそのような状況も長続きせず、今ではまたもや阪和線に戻っており、1000番台と共に活躍しています。しばらくは上の画像の帯色で走っていましたが、現在ほとんどがスカイブルー帯に復元されています。誰ですか、「京浜東北線」なんて言ったのは(^^;; いつの話ですか!?(^^;;;


ただ少し違う点といえば、221系性能固定のステンレス近郊型車両のように、オレンジの帯が追加されていることでしょうか。何のためでしょう?


車内です。実は帯色変更時に体質改善工事が行われており、207系を凌駕しかねない車内となっています。この辺りはさすがJR西日本クオリティ。


ドアです。両端にイエローテープが貼られた以外、化粧板も貼り付けられなければ窓も小さいままの原型ドアです。ここはやはり変わりありません。ただ、なんとドア上にLED表示機が付いています(^^;; これまたほぼ違和感無く取り付けられているものですから何ともはや・・。モノは207系と似ています。


車端部です。仕切り扉と妻面の化粧板は321系と同様のものに交換されています。


なお、京阪神緩行線時代に組み込まれていたサハ1両はこのように仕切り扉は原型のままでした。また工事も簡略化されており、元から脱車すること前提であったようです。この計画通り(?)、この車両は現在阪和線転用に伴う6連化により吹田送りにされて姿を消しました。


車椅子スペースを有する車端部です。こちらもリニューアルにて設置されたものです。


最前面です。化粧板の貼り替えや、窓にある握り棒を黄色にして、目立ちやすくしています。


天井です。最近JR西日本で流行の吊革の大型化はこの系列にも及んでおり、黄色で太くなった吊革が下がります。蛍光灯は相変わらずカバー無しのままです。


窓です。一段窓2枚一組で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。


座席です。一番変化したのはここですね。「緊急停車時に、立ち客との衝突を防ぐ手立てを打ちたい。しかしながら袖仕切りの大型化ではなく、端の座席の居住性は確保したい」という難題にJR西日本が出した答えがこれなのでしょう。肘掛を兼ねる袖仕切りと荷棚に伸びるポールはそのままに、袖仕切り直上に目隠しを設置しました。ある程度ドア横の立ち客との分離を図りながら、袖仕切りの居住性を保つことができる、JR西日本の気配りが光る優れた袖仕切りであると思います。ただ、支柱を通すために目隠しが分厚いため、無いとは思いますが、落ちてきたらギロチンの様相を呈するだけに、肘を置くと少しばかりの不安を強いられながら移動することになると思います(※個人差があります)。


ドア間の7人掛け優先座席です。よく見てみると、肘掛を兼ねた袖仕切りと目隠しは、少しズラして設置されています。改造前からある支柱が曲がっていたからこその構造ですね。上手く出来ています。この改造方法、他社にも見習って欲しい(笑) ただ、近郊型ではありますが新型車両では単なる板となっています。この袖仕切り、新型車両にも波及しないものでしょうか・・。


車端部の3人掛けです。座席自体の座り心地は改造前と変わっておらず、「座面はそこそこのバウンズ感、背ズリは板の如し」という典型的な国鉄型通勤電車の座席です。


優先座席バージョンです。妻面に窓はありませんが、機器スペースのためか肘を逃がせるようになっています。このゆとり、今時の電車ではほとんど見ることが出来なくなってしまいました。


車椅子スペースです。付帯設備は2本の握り棒、非常ボタン、ヒーターとなっています。

吹田のサハが気になるところですが、阪和線に移動して、しばらくの間は元気に活躍してくれることでしょう。
 

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