~初めての親友②~ | ヒマダムのぼやき

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ヒマなマダム=ヒマダム のひとりごと(ぼやき)を綴ってます。

それからの小学校生活はずっとゆうと一緒だった。




そしてあたし達は中学生に。




中学に入り別々のクラスになったあたし達は自然と
距離ができていた。

小学生のときのように休みの日に外で走り回ることもなくなってしまい
学校ではお互い違う友達と一緒にいるようになった。

特にけんか別れしたわけでもなく
自然な流れでそうなったことだからあまり気にしていなかった。

そうしてお互い別々の中学生活をしていたのだが
2年生になったころ。。。ゆうの身なりが変わってきた。。。

スカートを短くし髪を染め。。。いわゆるヤンキーと言われる
人たちがしている格好に。

気づくとゆうといつも一緒にいる子たちはみんなそっち系の子たちだった。


あたしはヤンキーとかって「わざわざ先生に怒られるようなめんどうなことして
何が楽しいんだろう」と内心バカにしていたところがあった。

ゆうの性格上そんな子ではなかったはずなのに。。。
ゆうどうしちゃったんだろう。。。
あたしは少し心配になった。


そしてある日。
みぃが久しぶりに話かけてきた。

みぃとはあの事件から何年も経っていたので
用事があるときは普通にしゃべれるくらいになっていた。

そしてみぃが
「ゆう最近変わっちゃったね。。。」と言ってきた。

あたしもなにげなしに
「うん。。。やっぱ一緒にいる子たちに影響されてるのかな。。。」
と言った。


それが新しい事件の幕開けとも気づかずに。。。




数日後。
あたしは数人の女の子に呼び出しをくらった。

(なんだぁ??)と思いつつその子たちについていくと
連れてこられた廊下の隅っこにはヤンキーグループの女の子数人と
・・・ゆうがいた。

そしてその中のひとりがあたしに話しかけてた。
「ゆうがこうなったのあたし達のせいだって言ったんだって??」
かなり怒っている風に言ってきた。

あたしはなんのことだかわからずに
「は?なにそれ?言ってないけど」
と答えた瞬間・・・

ヤンキーグループの後ろのほうからこそっと顔だすみぃがいた。
(!!! あっあのときのことか!!)
あたしはみぃと交わした会話を思い出した。

(やられた!!! みぃは昔のあのことをいまだに根にもっていたのだ。。。)

そしてみぃは後ろにかくれたままコソコソと何か話をしてる。


そしてあたしは正直に「あ~・・・言った・・・かもしれんわ・・・」
そこまで深い意味で言ったわけではなかったのだが
そんなものは彼女達には通用しない。


その日からあたしの中学生活は最悪なものになった。。。



休憩時間のたびに呼び出され。
くだらない内容であーだこーだと文句を言ってくる。

見に覚えのないことも言われ
「いや まじそれ知らないし」
と言っても聞く耳もたずだった。

というかあたしに文句が言えればなんでもよかったのだ。


クラスの仲のいい友達は
毎日呼びにくる彼女らを見て「なに?どうしたの?」
とあたしに聞いてきたが心配掛けたくなかったので
「あー大丈夫大丈夫!」とたいしたことではないというのを装っていた。


しかしある日あたしはさすがに我慢できなくなった。。。


いつものようにトイレに呼び出されると
ゆうがあたしの前に立ち「むかつく!むかつく!」
を連呼しだした。

あたしは(それしかないのかよ)とため息をつき
「もう用がないなら帰るわ」とゆうに背を向けた瞬間。。。


「ちょっとまった」と手をひっぱられ振り向いたその時

バッチーーーーン!!!


ひっぱたかれた。。。


ゆう達は呆然とするあたしを見た後スッキリした顔をして出て行った。


なんで。。。
なんでここまでされないかんの。。。


あたしは悔しくなり涙をこぼした。

トイレに人が入ってきたので泣いているのがばれないように
あたしは階段の踊り場まで走った。

悔しくて悔しくてどんどん涙があふれてきた。。。

すると後ろから「どうしたの?」と声が
振り向くと女子のヤンキーの中では一番怖いとされてる
先輩だった。

あたしはびくっとしたが先輩は予想外に優しくあたしに
声を掛けてきてくれた。
また涙があふれてきた。


先輩は「誰かにいじめられたの?あたしがシメてあげようか?」
と言ってくれたが「大丈夫です。ありがとうございました」あたしは言った。
(これ以上めんどうなことになりたくないってのがあたしの本音だった)
そしてチャイムがなったので教室に戻った。

涙を流しながら帰ってきたあたしに友達はびっくりして
「ど、どうしたの? 話してみてよ」とあたしを抱きしめてくれた。

友達に事情をすべて話すと友達は
「よし!もうこれからあの子たちこのクラスに入れないように
してあげるから!!」と言ってくれた。

そして休憩のたびにくる彼女達を友達数人で追い返してくれた。


さすがに諦めたのか飽きたのか。。。
彼女達はあたしを呼び出さなくなった。






(つづく)