狙われた名画「ムンクの叫び」その1 | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。


「助けて!」とムンクの名画”叫び”が叫んだことがある。

そう、名画を狙う盗賊団にさらわれた時だ。


それは、ノルウエーで開催されたリレハンメル冬期オリンピックの

開会式の日を狙って事件はおこったのだ。

美術館の警報装置に細工をされ、まんまと盗まれてしまい、

後には「手薄な警備に感謝する」という犯人からのメッセージが

残されていたという。


(陰の声:オッ!アルセーヌ・ルパンか怪人二十面相みたいな

泥ちゃんだね
(@_@ )


そのとき、盗まれたのは皆様ご存知のこの名画です。



ムンクの叫び1
ムンク「叫び」
1893年・テンペラ・パステル・厚紙・91.0x73.5cm


怒り狂ったオスロ警察は、なりふりかまわずイギリスの

スコットランドヤード(ロンドン警視庁)に泣きついた・・・

さすがはスコットランドヤード、おとり捜査を使いわずか3ヶ月で

犯人を逮捕したが、問題は取り戻した「叫び」が本物かどうかの

確認だった。





さて、ここで問題!


(陰の声:あ、またクイズだ、ごっこスーラの悪い癖がでたね
(;^_^A )


Q.押収した「叫び」が本物と確認できた決め手は何でしょうか?


thinking-time 


thinking-time 


thinking-time 


・・・TIME-UP





はい、では解答です。



A.作品の右下部分についている<汚れ?>が真贋の決めてになりました


ムンクの叫び部分
ムンク「叫び」部分

わかりますか?この<汚れ>の正体はロウだそうで、
制作された当初からついていたそうです。




しかし、なぜムンクは作品にロウなんぞつけていたのか?

という疑問が残りますね。


ムンクは実は自分のイメージに近づけるため、意図的に

作品を削ったり、汚れ(?)をつけたりしていて、

これを彼は「荒療治」とよび、他の作品でもやっているそうです。


まあ、こんなことで作品は無事戻りました。

めでたし、めでたし。



おまけの画像として、事件のあったオスロ国立美術館です。


オスロ美術館
オスロ国立美術館(ノルウェー)
1994年2月12日、ここで事件は起こった。
警報装置はその後、最新型に取り替えたという。


ムンクの「叫び」はこのほかにも叫んでいる(?)事件もありますので、

次回も続けますね。



  <狙われた名画「ムンクの叫び」その1・つづく>




スーラ・ウタガワの
私撰:関西名所図絵・美術館のご案内


このブログの各ページで個別に発表した、スーラ・ウタガワ作品の
名所絵を場所別に集め「美術館」と称して再度アップロードしています。


第1室:大阪南部の名所図絵   開館中
第2室:大阪北部の名所図絵   開館中
第3室:大阪湾岸部の名所図絵  開館中
第4室:神戸地区の名所図絵   開館中
第5室:京都地区の名所図絵   工事中

*各展示室へのご入場(アクセス)はサイドバーのブックマークをご利用ください。

以上、ご案内申し上げます。     館長:スーラ・ウタガワ